ひとくちに天ぷらと言ってもスーパーの総菜から超高級店のコースまで千差万別。今回は、満足度の高いお値打ち天ぷらが楽しめる店を紹介。店のセレクトは、関西ウォーカーをはじめとする、雑誌やテレビで活躍するグルメライター、高田 強が担当。おてごろに贅沢気分が味わえて、満足すること間違いなし!

エビ天2尾とししとう天に、ダシと卵を絡めた天丼も人気/天ぷら大吉 なんば店

■ 漁港で漁師が味わう絶品天ぷらを街なかで!

深夜から朝方にかけて営業する名店として有名な堺の「天ぷら 大吉」。地元産魚介の天ぷらのほか、あさり汁の殻を床に捨てる独特のスタイルで知られる。その2号店がこちらの「天ぷら大吉 なんば店」。ランチや週末には行列ができる。

エビ、穴子、豚肉チーズ巻きなどの定番に、ガッチョなどの日替りを加えたお得なおまかせ「中吉盛り」(15品2000円)。プリプリのアサリが大量に入った名物「あさりの味噌汁(380円)」は、食べ終わったアサリの殻を床に捨てるのが大吉流。

【天丼もおすすめ】エビ天2尾とししとう天に、ダシと卵を絡めた天丼も人気。「天丼大盛」(730円)のほか、「大エビ&穴子のボリューム天丼」(930円)もあり。

【しっかりとした衣】少し甘めで旨味の強い天ツユを受け止めるように、衣も少し厚め。衣も30年以上変わらない秘伝のレシピで作られる。

「今後は天ぷら以外の一品料理も増やしていきたいです。もちろん堺の地のもので考えてます」と、代表の津本啓之さん。

■ 大阪駅直結の好立地で本格的な天ぷらを!

ランチ時には連日行列ができる、ルクア イーレ(大阪・梅田)にある「天ぷら専門店「芦屋天がゆ ルクア大阪店」。創業者が生み出した、天ぷらとお粥の組み合わせが特に人気だ。目の前で一つずつ揚げていく本格的な天ぷらをお手ごろに楽しめる。

「桃乃献立」(1749円)は、目の前で揚げる天ぷら10品のほか、お粥、小鉢、味噌汁などが付いたセット。

【こだわりの単品天ぷら】「タコのやわらか煮の天ぷら」(388円)や「淡路産の鱚(きす)」(518円)など、単品も魅力的。

【ランチでも一つずつ揚げる】食べるスピードに合わせて一つずつ揚げていく。つねにアツアツを楽しめる贅沢な演出。

「12月には西宮ガーデンズに新店ができます。そちらでも同じように楽しめます」と、料理長の田中正悟さん。

■ 北新地の天ぷら店で味わうこだわり尽くしの穴子丼!

東京で修業した店主が腕を振るう「天ぷら 旬楽庵 おばた」。北新地とは思えないリーズナブルな夜のコース料理と、店主の軽妙なトークが好評。活けアナゴを締めて作る穴子丼など、どのメニューもひと手間かけたこだわりを感じさせる。

「活穴子丼」(1100円※ランチ)。2尾分のった身の締まったアナゴは、あっさりダレが旨味を引き出す。

【生きたアナゴを店内で割く】アナゴは長崎県対馬産を使用。午前中の仕込み時に割いている。

エビ2尾に季節に合わせた2種の魚介や、2種の野菜などがのる「天丼」(1100円)も人気。

「お漬物からシャーベットまですべて手作り。食べてもらったら、きっと満足してもらえるはずです!」と、店主の織畠一誠さん。

「素材の旨味を楽しめるよう薄目に纏った衣、そして、天つゆまでも余すことなく楽しめる“天ぷら大吉”の衣。具だけでなく、衣の存在意義も学べた!」と、旨いもん魚(ウォ)ッチャー高田 強。天ぷらの奥深さを知った、収穫の多い取材になったようだ!【関西ウォーカー編集部】