iPhoneで簡単に電子決済ができるApple Payがついに日本でも!
既報通り、AppleがiPhoneなどに「iOS 10.1」を提供開始し、日本でも10月25日からサービスを開始した決済サービス「Apple Pay」。中でも日本で販売されている最新スマートフォン(スマホ)「iPhone 7」と「iPhone 7 Plus」、スマートウォッチ「Apple Watch Series 2」ではFeliCaを搭載し、フィーチャーフォンやAndroidのFeliCa対応機種のようにタッチして電子決済や改札を通ることができるようになっています。

Apple Payの一番の目玉機能と言えば「Suica」です。説明は不要かもしれませんが、Suicaは東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)が2001年に導入したIC乗車券で、電子マネーとしても使うことができます。

また現在では、全国の他の鉄道事業者と提携して相互利用を開始しているため、JR東日本エリア外においても改札を通ったりするのに使用可能です。そんなiPhoneで使えるようになったSuicaですが、使用に当たって実はSuicaへのチャージをApple Payを介さずに行えるのをご存知でしょうか。

これによってApple Payに非対応のクレカしか持っていない場合でもApple Payに登録したSuicaにチャージすることが可能となっています。今回は実際にApple PayにSuicaを移行した上で、Apple Payに非対応のクレジットカードでSuicaにチャージする方法をご紹介します。


筆者が使用を予定していた「リクルートカード(VISA)」は”まもなく登場”

iPhoneでApple Payを使うには通常「Wallet」アプリからクレジットカードやSuicaなどを登録します。

日本ではこれまでApple Payに対応していなかったので、Walletアプリを立ち上げても「パス」しか表示されませんでしたが、対応するiPhoneやiPadなどでは現在はパスの上に「Pay」が表示されるようになっています。

このPayの右上の追加(+)ボタン(または最初は「カードを追加」)からクレジットカードやSuicaを登録してクレジットカードでは対応する電子マネー(iDまたはQUICPay)での支払い、Suicaでは電子マネーとして改札を通る電子チケットとして使えます。

このようにApple Payは非常に簡単に設定ができる一方、使用できるクレジットカードが日本でサービスが開始された2016年10月時点ではかなり限られているので、登録しようとしてもできなくて戸惑っている人もいるのではないでしょうか。

筆者もその1人で手持ちの三菱UFJニコスがMUFGカードブランドで発行している「リクルートカード(VISA)」を使用するつもりでいたのですが、準備が間に合わなかったようで登録できませんでした。

Apple Payにクレジットカードを登録できないと、Apple PayにSuicaを登録した場合でもApple Pay経由ではSuicaにチャージできない状態となってしまうわけではなく、iPhoneに登録したSuicaにはApple Pay以外でのチャージ方法も用意されています。今回はその方法をApple PayにSuicaを登録するところから紹介していきます。


日本全国各地で使用が可能になっている「Suica」



まずはApple PayにSuicaを登録します。前述通り、Walletアプリを使うので、ホーム画面からWalletアプリを起動します。


起動したら画面中央に現れる「カードを追加」をタップします。


Apple Payの簡単な紹介が出てきますので右上の「次へ」をタップします。


すると、「クレジットカード/プリペイドカード」および「Suica」の選択肢がありますので、「Suica」をタッチします。


Suicaの裏面下部に記載されている番号の下4ケタを入力します。定期券などを移行させる場合は生年月日も入力します。


利用条件が出てきますので確認して「同意する」をタッチします。


そこでこの画面が出てきたら、Suicaの上にiPhoneの上部を重ねるように置きます。すると、自動で転送が自動的に開始され、Apple PayにSuicaが追加されます。なお、移行すると今まで使用していたプラスチックカードは使用不可能になるので注意が必要です。


Suicaは登録できても筆者のクレジットカードはApple Payに非対応……

これで、Apple PayにSuicaが追加されました。pple Payに対応したカードであれば容易に設定が可能ですが、Apple Payに非対応のクレジットカードしか持っていない場合などにはもうひと手間必要です。


続いて「App Store」から「Suica」と検索すると、JR東日本が提供している「Suica」アプリが出てきますので、インストールします。Apple Payの日本でのサービス開始に合わせてリリースされました。


Suicaアプリを起動すると、先ほど移行したSuicaの券面と定期券の場合はその情報が出てきます。クレジットカードを登録する場合には「入金(チャージ)」の右側にある「金額を選ぶ」をタップします。


チャージする金額を指定します。Apple Payを使用しない場合の最低チャージ金額は500円からとなります。


今回はApple Payを使用しないのでクレジットカードをタップします。その後、クレジットカード情報を入力する画面が出てきますので情報を入力します。


入力するとSuicaに入金するか確認する画面が出てきますので「入金」をタップします。


Suicaにはしっかり500円チャージされている

iPhoneでSuicaを使う場合のチャージにはApple Payを介する必要がないことがお分かりいただけたでしょうか。対応クレジットカードがまだまだ少ないApple Payですが、”Suicaを使うだけ”であれば対応カードを使う必要もなさそうです。

また、コンビニエンスストアなどで現金でチャージすることも可能なので、クレジットカードを持っていなくてもiPhoneでSuicaが使えます。こちらはまた別途紹介したいと思います。

なお、筆者は通学定期券を所有していますが、高校生未満のSuicaの通学定期券はiPhoneに取り込めないので要注意です。当然ですが、通勤定期券はiPhoneに取り込むことができます。

今回は、Apple Payを使わないでSuicaにチャージする方法をご紹介しました。とは言っても対応クレジットカードが増えていけば一々面倒な手間をする必要もなくなってくるので、Appleやクレジットカード発行会社には早急なApple Payへの対応を実現していただきたいと思います。

記事執筆:雪華

アプリ名:Suica
価格:無料
カテゴリ:ファイナンス
開発者:East Japan Railway Company
バージョン:1.0.0
条件:iOS 10.1 以降。iPhone、iPad、および iPod touch に対応。
iTunes Store:http://itunes.apple.com/jp/app/id1156875272?mt=8




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