ブラジルで開催中のリオデジャネイロ・オリンピック(リオ五輪)の卓球女子シングルス準決勝で、中国の李暁霞(り・ぎょうか)選手に敗れた日本の福原愛選手は3位決定戦で北朝鮮のキム・ソンイ選手に敗れ、残念ながらメダル獲得はならなかった。

 中国でも福原愛選手の試合は毎回大きな注目を集めたが、中国での注目の理由は何と言っても福原選手が中国で絶大なる知名度と人気を誇るためであろう。中国メディアの西安文明網はこのほど、瓷娃娃(瀬戸物の人形)との愛称で親しまれる福原選手が中国語に堪能である理由と、中国で愛される理由を紹介している。

 記事は、福原選手が幼少から卓球を始め、多くの中国人選手に師事してきたうえ、中国卓球スーパーリーグの参戦することで中国語を磨いたことを紹介し、「今や押しも押されぬ中国通」であると論じた。

 また、中国語にも方言があり、福原選手の中国語には「師事する中国人の出身地域」に応じた方言が混じっていることを紹介し、こうした方言も福原選手が中国で愛される要因の1つであることを紹介した。

 リオ五輪で残念ながらメダル獲得はならなかった福原選手だが、中国のネット上では健闘を称える声が上がっている。中国の簡易投稿サイト・微博(ウェイボー)には、「愛ちゃんは良く頑張った!北朝鮮の選手が強すぎた」、「メダルまであと一歩だった。本当に惜しかった」など、試合終了直後から数多くのコメントが寄せられ、福原選手が中国でいかに愛されているかが伝わってきた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)