『きんぎょが にげた』『さる・るるる』などの代表作で知られる、当代随一の人気絵本作家・五味太郎さんによる、自身の創作の秘密を詰め込んだ一冊『五味太郎 絵本図録』(青幻舎)が発売された。


豊かで鮮やかな色彩、普遍的なテーマ、洗練されたユーモアが特徴的な五味太郎さんの著作は、1973年のデビューからこれまでに350冊を超え、海外でも100数種類の本が翻訳され、国籍や年齢、性別を超えて愛されている。

本書では、これまでに刊行された全絵本の書影付リストをはじめ、五味さん本人が「自身の“エポックメイキング”である」という基準で選び、自ら解説を付けた50冊の紹介をメインに、俵万智さんや吉本ばななさん、スチャダラパーのBOSEさんやtupera tuperaといった各界の五味太郎ファンと本人との一問一答、「絵本の仕事とはなにか?」をテーマに書き下ろしたエッセイのほか、巻末には本書のために描き下ろした短編も収録されている。



総ページ数は224ページで本体価格は2,800円(税別)。五味作品のファンは必見の永久保存版といえる一冊となっている。

『五味太郎 絵本図録』