デザイナー森川マサノリが手掛ける「クリスチャン ダダ(CHRISTIAN DADA)」が、直営店を原宿から南青山に移転する。割れたガラスウィンドウや鏡など「不完全性の美」が表現された非日常的な空間が特徴で、8月6日にオープンする。 "不完全の美" クリスチャン ダダ直営店が南青山に移転の画像を拡大

 2013年に出店した原宿の直営店を7月末をもって閉店し、新たにオープンする路面店「CHRISTIAN DADA TOKYO」は、「アンダーカバー(UNDERCOVER)」などのブランドショップが並ぶ南青山5丁目の裏通りに位置する。店舗設計は張替那麻(twha)が手がけ、コの字型のフロア構成や、森川マサノリがハンマーを打ち付けて破壊したというガラスウィンドウと鏡、服が浮遊しているような什器など様々な要素が融合し、ブランドの由来でもあるダダイズムと既成概念を覆す理念が反映されている。 2010年に創立した「クリスチャン ダダ」は、2014年にシンガポール企業D'Leagueグループに傘下入りし東京からパリにコレクションの発表拠点を移すと共に、品質の向上やリテールビジネスの拡大を図っている。本店の移転は顧客の年齢層が上がっていることも含めブランディング構築の一環で、森川にとって「ブランドを始める前からこの通りにいつか店を持ちたいと思っていた」という目標の地でもあったという。オープン時には写真家で現代美術家の荒木経惟とコラボレーションした2016-17年秋冬コレクション「LOVE ON THE LEFT EYE」の新作をそろえ、また「DADA」のロゴ入りのジャケットやカットソー、小物など店舗限定アイテムを取り扱う。■CHRISTIAN DADA TOKYO 住所:東京都港区南青山5-3-25 電話:03-6451-1056 営業時間:11:00 - 20:30 定休日:年末年始