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無痛でも痛かったというママもいれば、普通分娩でもそれほど痛くなかったというママも。ホントのところはどうなのでしょう?

いまどきママは「無痛派」がダントツで多い



ご自身の誕生日に無事第一子を出産した釈由美子さん。自身のブログでは高齢出産であるという理由から無痛分娩を選んだと、出産までの経緯を語って反響を呼びました。

“無痛分娩”と聞けば、「無痛にできるなら無痛を選ぶ!」というママの方が断然多い現代。ひと昔前のように「出産の痛みを味わってこその母親」なんていう人もほとんどいません。無痛分娩・普通分娩にもそれぞれメリットとデメリットがありますが、どちらを選んでも「自分が望んだ産み方で出産できればそれが正解」と納得しているママが多いよう。出産方法よりはむしろ、産んだ後のたくさんの苦労に翻弄されているうちに痛みなんて忘れてしまうのかもしれませんね。


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無痛分娩の最大のメリットは「出産前のストレス軽減」



「出産の痛みがこわくて妊娠すらできない…」そんな女性も増えているんだとか。そんな女性たちに希望の光を与えてくれるのが、無痛分娩。最大のメリットといえばやはり、「麻酔という逃げ道がある」という安心感でしょう。精神的にプレッシャーを感じやすい人やもともと痛みに弱い人にとっては、出産時の痛みだけでなく、出産に対する恐怖心を取り除いてくれるというところも無痛分娩の良いところでもあります。

ただ、“無痛”といっても全く痛みを感じないワケではありません。病院によって方針は違うようですが、自然に陣痛がくるのを待って無痛分娩に進む場合だと、陣痛の痛みは普通に訪れます。さらに、局所麻酔では太い針を刺すので、注射自体が痛いのは当然。そして、麻酔が効くまでも多少の痛みが伴うかもしれません。よって、“痛みがゼロで出産した”という人はほぼ皆無でしょう。

費用面で普通分娩を選ぶケースも多々



一方、普通分娩のメリットは費用面。そもそも無痛分娩を行う病院が近くにないという人もいるようですが、“出産費用が安くすむ”という理由で普通分娩を選ぶママが多いのも事実です。病院によって異なるものの、無痛分娩と普通分娩とで10万円くらいの開きがあるそう。

また、“一度は痛みを経験しておきたい”、“産後の回復が早い”といった理由で選択するママも増えているようです。なかには、「産んだ後の爽快感が最高」というつわものママも。痛みに耐えて出産した達成感は何ものにも変えられないものなのかもしれませんね。

「痛さを覚悟していなかった」ママが陥る落とし穴?



筆者の場合は1人目は普通分娩、2人目は無痛分娩を選択したのですが、無痛分娩では「無痛だから」と楽にかまえすぎており、陣痛促進剤が想像以上に痛く、しかもその日は病院が出産ラッシュで、麻酔の先生も到着が遅れ、麻酔が効く前に産まれてしまったという状態に。無痛という言葉に安心していたこともあって感じる痛みも相当だった記憶があります。

自然に近い出産方法で産む普通分娩と、痛みをより感じにくくする無痛分娩。さまざまな出産方法がありますが、どんな出産方法を選ぼうとも、ママが納得して出産できることがいちばん大切。可愛い我が子への思いにもなんら違いはありませんね。