サンフレッチェ広島は16日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)・グループステージ第3節でブリーラム・ユナイテッド(タイ)と対戦し、3−0で今大会初勝利を収めた。この日2ゴールを挙げてマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選出されたFW浅野拓磨が、“ジャガーポーズ”とともに勝利の雄叫びを上げた。

 ACL初戦から2連敗を喫していた広島だが、この日は若手が躍動。21歳の浅野は、同い年の野津田岳人、23歳の宮吉拓実とともに攻撃陣に名を連ねた。すると42分、浅野は宮吉のスルーパスに鋭く抜け出して先制点を獲得。さらに55分には、野津田のダイレクトパスに反応し、再びスピードに乗って追加点を奪った。

 浅野は「良いボールがきたので後は決めるだけでした。2ゴールとも取らしてもらった得点でした」とアシストしてくれた両選手に感謝。若手の活躍でACL初勝利を収めたことで、「僕たちもできるんだという自信があった。良いアピールになった」と手応えを口にしたものの、「まだ満足できない。チャンスはあったので、もっと取れる選手にならなければ」と語り、さらなる成長を誓った。

 この日の勝利でグループステージ突破に望みをつないだ広島。浅野は「厳しい戦いだったけど、一つになって勝利できて嬉しい。まだ終わっていないですし、今日の1勝が次につながると思う」と残りの試合に向けて意気込んだ。

 そして最後にレポーターからマイクを託された浅野は、サポーターに呼びかけて“ジャガーポーズ”とともに「ガオー!」と叫んで締めくくった。