(ワシントン 4日 中央社)駐米国台北経済文化代表処(大使館に相当)は2日、米ワシントンの旧中華民国駐米大使公邸で、台湾の元慰安婦6人を扱ったドキュメンタリー映画「蘆葦之歌」(葦の歌)を上映した。催しにはマイク・ホンダ下院議員(民主党)ら、慰安婦問題に関心を持つ政治家や学者などが出席した。

ホンダ氏は観賞後、戦時中に性奴隷が存在していたのは皆知っているが、人々はもっと多くのことを知る必要があると強調。被害者はまだ存命であり、侵略者とその政府は歴史的責任を負い、これらの女性に対して誠心誠意の謝罪をするべきだと語った。

日系3世のホンダ氏は、慰安婦問題について日本政府に謝罪を求める決議案を下院に提出するなど、長年にわたり同問題に取り組んでいる。2014年7月には、外遊中に米国を訪れた馬英九総統と会談し、互いに協力することを約束している。

映画「蘆葦之歌」は、台湾の元慰安婦を支援する人権団体「婦女救援基金会」が企画したもので、台湾では昨年8月に劇場公開された。同基金会によると、存命している台湾の元慰安婦は3人だという。

(廖漢原/編集:杉野浩司)