ボストン地元紙が伝える、「打者か投手のどちらでもオールスター級の選手に」

 日本ハムの大谷翔平投手が、ピッチャーだけでなく、バッターとしてもメジャーのオールスター級との評価をスカウトから受けていると、米メディアが伝えた。

 地元紙「ボストン・グローブ」のニック・カファルド氏は、記事の中で米アリゾナ州でキャンプ中の大谷を紹介。現地で大きな注目を集めている二刀流右腕について「アリゾナで彼の投球を視察した(MLBの)スカウトたちは、彼がポスティングされる時には、次なる日本のスーパースターになると感じている。しかしながら、すぐにポスティングされることはないだろう」と伝えた。

 さらに、投手、打者の両方で高い評価を受けていることにも言及している。

「彼は21歳で、101マイル(約163キロ)を投げ、力強い打球を打つ。あるア・リーグのスカウトは『彼は(投手と打者の)両方できる』と話していた。『彼は選択しなければいけないことになる。バッターかピッチャーのどちらでも、オールスター級の選手になる』と」

「投手を続ける傾向」も…「彼は打撃が好き」

 ピッチャーとして圧倒的な評価を受けている大谷だが、打者としてもメジャーのスカウト陣を驚かせている。現地のフリー打撃では、現役時代にメジャー通算通算1713安打、打率2割9分5厘をマークしたパドレスのベースボールオペレーション特別補佐、マーク・ロレッタ氏(ベースボールオペレーション特別補佐)から「才能あふれる打撃とパワーは素晴らしい。投手だけに専念させるのはもったいない」と絶賛された。

 記事では、「彼はスピードガンを点灯させる(速いボールを投げる)ので、ピッチャーとして選手生活を続けていくという傾向になっている。ただ、彼は打撃も好きだ」と指摘。投手としての能力を認めつつ、大谷がバッティングを楽しんでいるとも伝えている。

 10日(日本時間11日)の韓国ロッテ戦との練習試合で直球を軸に2回1安打無失点、4奪三振と圧巻の投球を見せた大谷は、13日(同14日)の韓国NCダイノス戦には「3番・DH」で先発。“今季初長打”となる二塁打を含む5打数2安打と打撃でも力を見せつけた。

 とどまることなく上がり続ける「野球選手・大谷」への評価。投手として、そして打者として、MLBから熱視線を浴びている。