U-23日本代表は北朝鮮に引き続きタイにも勝って、トーナメント進出を決めました。とりあえず、ここまでは本当に良かった。

ですが、準々決勝以降に当たるチームは、今までの試合よりも1ランク上のはず。僕は現在のチームの出来でリオ五輪本大会に行けるとは思えません。試合内容としては勝ったタイ戦を見ていても心配になることがいくつか見られます。

このチームの特長である守備についても不安定さがあります。ですが、攻撃はもっと心配です。たとえば久保裕也はタイ戦で2ゴールを決めましたが、久保なら当然という仕事でした。この先、何ゴール挙げられるかということが彼の実力を示すことになります。

それでもゴールを挙げた久保はいいほうです。僕が特に心配なのは、南野拓実と大島僚太の2人がうまく機能していないことです。

南野の試合出場時間は北朝鮮戦は途中交代、タイ戦は途中出場と、余り多くありません。ですが、その中で南野は特長を出すことが出来ませんでした。本来は南野がこのチームの攻撃の核として活躍しなければいけないはず。その選手に未だゴールがないというのは気になります。

大島は北朝鮮戦で攻守のどちらも中途半端でした。ボランチの相方が遠藤航なら、大島はもっと攻撃で高い能力を示せていいでしょう。チームのリズムを作るのは大島のはずですし、大島なら出来るはずだからです。川崎ではチームメイトの助けがあるから輝いているのか? いやいや、僕はメンタルの持ち方を変えるとすべて変わると思います。

南野と大島には、今まで以上のことが求められます。自分で局面を打開し、ゴールに直結するプレーをぜひ見せてほしい。本人たちも自分の実力を出し切れていないことは痛感しているでしょう。そこから焦るのではなく、中心選手として落ち着いてプレーして下さい。がんばれ! U-23日本代表!