北部と南部の州では得票率40%超

フランスで6日、同時多発テロ後、初めての州議会選挙が全国一斉に行われた。暫定集計によると、極右政党、国民戦線(FN)が得票率約28%で第1党となった。フランス本土13州のうち、少なくとも6つの州でトップになっている。Euronewsが6日、報じた。

なかでも、マリーヌ・ルペン党首が出馬した北部のノール=パ・ド・カレー地域圏とルペン党首のめい、マリオン・マレシャル=ルペン氏が出馬した南部のプロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏では、FNの得票率が40%を超え、他党を大きくリードした。

ルペン党首は6日夜、「国民が国の統一のために私たちを必要としている。FNがフランスで一番の政党になろうとしている。」と語り、「歴史的な結果だ。」と強調した。

13日に決選投票

サルコジ前大統領の右派連合は、約27%で2位、オランド大統領の社会党は約23.5%。だが、緑の党とフランス共産党は合わせて約10%の得票率を獲得しているため、社会党と両党による左派連合がリードしている形だ。投票率は約50%。

いずれの州でも得票率が過半数に達した政党はなかったことから、13日に10%以上を得票した政党による決選投票が行われる予定。

▼外部リンク

Euronews/Rechtsruck in Frankreich: Front National feiert sich als “erste Partei” in Regionalwahlen
http://de.euronews.com/2015/12/06/

国民戦線(FN) 公式サイト
http://www.frontnational.com/

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