<LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 最終日◇29日◇宮崎カントリークラブ(6,448ヤード・パー72)>
 国内女子ツアーの最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」の最終日。地元・宮崎県出身の大山志保は、大勢のギャラリーから声援を受けながらラウンド。3回目の大会制覇を目指したが、スコアを3つ落としてしまいトータル1アンダー単独2位でフィニッシュした。
今季の大山志保のプレーをフォトギャラリーで振り返る!
 「本当に悔しい1日でした。でも、最後まで諦めずに前を向いてやれたのは良かった」。大勢のファンの期待に応えられなかった悔しさを滲ませながらも、笑顔で話した。優勝した申は「スキがなかった。2番からジエのペースになって、自分のペースに持ち込めなかった」。昨日は打てていた強気のパッティングも「今日は打ててなくて、3パットも2回してしまった」。逆に自分の持ち味を発揮できず、終始相手に主導権を握られてしまった。
 「ジエは曲がらないし、ピンをデッドに狙っているし、心技体すべて揃っている感じがした」と勝者を称えた大山。今季も海外勢の活躍が目立つ1年となったが、「気持ちが強くて、ここぞというパッティングを全部入れてくる。私も良い時は入れられるけど、流れが変わりそうな時に外してしまっているので、その差だと思う」。日本勢に足りないのは“勝負強さ”と分析していた。
 大山は今年で38歳、ツアーでは大ベテランだが、「気持ちは新人。新しい発見がまだまだある」と向上心を失ってはいない。オフは「今年はパッティングに迷ったし、アプローチももっと幅広く打てるようになりたい」とショートゲームに磨きをかけ、さらなるレベルアップを目指す。
 「ショットはそんなに変わらないと思うけど、チャンスにつけたときに、ここぞというパットを入れないと上にいけない」。まだまだ、もっともっと上へ。この悔しさをバネに来季はさらに強くなってツアーの舞台に帰ってくる。

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