坐骨はお尻をはじめ、下半身全体の形を決める重要な骨。もし、あなたがダイエットをしても中々スッキリしない下半身太りは、坐骨に原因があるかも知れません。

「しかし、私たちが日常的に繰り返している間違った座り方によって、坐骨の位置は前後左右に簡単にズレてしまうのです。歪んだ状態のまま長時間座っていると、坐骨まわりの筋肉までもが硬く固定され、その上にセルライトが溜まります。その結果、お尻や腰まわりはどんどん太くなり、体全体のラインまで崩れてしまうのです」

と言うことで、坐骨を歪ませるダメな座り方“ブス坐骨を育む3 大ブス座り”をご紹介。この状態が定着してしまうと、筋肉が固まってセルライトが増殖し、お尻の形も体のラインも総崩れ。普段の座りグセを見直すところからスタートです!

[1]背もたれだらん

骨盤の重心が後傾した坐骨前ズレタイプ。

家でテレビを見るときも仕事中も、椅子の背もたれに寄っかかってばかりの人は、坐骨が前にズレ、骨盤の重心は後ろに傾きます。その結果、お尻は洋なし型に垂れ下がり、お腹もぽっこり。体のラインも丸みを帯びた猫背姿勢に。

[2]反り腰スフィンクス

骨盤の重心が前傾した坐骨後ろズレタイプ。

毎日デスクワークで忙しい人や、スマホを何時間もいじっているような人は、常に前かがみで骨盤の重心が前傾し、坐骨は後ろにズレていきます。その結果、背骨が反った出っ尻に。形はピーマンのように大きく四角いのが特徴。

[3]脚組み頬づえ重心ズレ

坐骨&骨盤の重心が不均等な左右ズレタイプ。

いつでもどこでも脚を組んで座るクセがある人や、どちらか片方の肘を机について体を支えるクセがある人は、左右均等に体重がかからず、坐骨の高さがズレてきます。その結果、お尻も背骨も斜めに歪み、アンバランス体型に。

◇みなみ・まさこ 美容家、カイロプラクティック整体師、整体エステ『ガイア』主宰。最新著書『たった1分「坐骨回し」で下半身からやせる!』(青春出版社)が大好評発売中。www.gaia-body.com

※『anan』2015年10月21日号より。イラスト・STOMACHACHE 取材、文・菅野綾子 《anan編集部》