神戸国際大附vs須磨学園

背番号15で復活！

平内龍太（神戸国際大附属）

　神戸国際大附の登録メンバー。当初、左の東郷 太亮(2年)と右の平内 龍太(2年)の名前がなかった。青木尚龍監督は、兵庫屈指の両投手を登録変更という形で最後にベンチ入りさせた。

　須磨学園との県大会初戦では平内が3回からリリーフ。コールドゲームとなった7回までの5イニングを3安打無失点抑え復活をアピールした。

　力強い球が戻ってきた。1回に奪った3点のリードを背番号1の吉田陸(2年)が2回までに追いつかれた。指揮官は3回から平内の投入を決める。前日のブルペンで｢技術じゃない、気持ちだ｣と鼓舞された右腕は、立ち上がりから飛ばした。130キロ台後半の直球とスライダーで三振の山を築いた。終わってみれば7回までの5イニングで9奪三振。序盤で6安打を放ち勢いがあった須磨学園打線を完全に沈黙させた。

　もう一つの成長した点が5イニングを無四球で抑えたこと。昨秋の近畿大会1回戦の立命館宇治戦。リリーフした平内はコントロールに苦しみ、押し出し四球を連発して敗れた。当時から内転筋痛に苦しみ、テーピングでガッチリと固めていた事情があったが、本人は気持ちの問題と捉えている。この日は気持ちの部分での成長を見せたかった。

　今年の夏はベンチに入りながら腰痛の影響で｢力になれない状態だった｣という平内。この日のピッチングで完全復活を印象づけた。背番号は15であるが、18の東郷とももにダブルエースとして来春の選抜へと繋がる近畿大会出場を目指す。