◇「一番のきっかけは『新世紀エヴァンゲリオン』」


土屋: 私、アニメに疎くて、『ドラゴンボール』がギリ。息子がいるので『アンパンマン』だけやたら詳しい、そんなスペックです。お二人の代表作など教えていただけますか。

野中: 『魔法少女まどか☆マギカ』の佐倉杏子、などです。

白石: 『ハヤテのごとく!』の綾崎ハヤテとかですね。

野中: あと、『アンパンマン』の七夕に出てくるねがい星かなえ星もやってます。

土屋: おぉ!ねがい星かなえ星!すみません、アンパンマン基準で。

白石: 私は…アンパンマン出てません(笑)。他にも吹き替えとかゲームもやりますよ。

土屋: 僕があまり知らなくてすみません。でも、タイトルはなんとなく知ってます! 声優さんて昨今はもう、ひとつの文化ですよね。声優に憧れる若者も多いと思います。お二人は声優を志して15年だそうですが、声優になったきっかけ、ここまでの道のりを教えてください。 

野中: 私は、『幽遊白書』の蔵馬というキャラクターに会いたくて、お芝居の勉強を始めました!

白石: なにそれ可愛い、表現が(笑)。

野中: 地元の劇団に入ったり、演劇部に入ったり。

白石: 私はアニメが好きで『幽遊白書』も見ていましたけど、一番のきっかけは『新世紀エヴァンゲリオン』の碇シンジくんですね。礼央さん、声優という職業はどんなイメージですか?

土屋: 声優さんって、お綺麗だと思いました。だから声だけじゃ声優になれない、簡単にはなれない職業のイメージです。歌もめっちゃ上手いし。歌が下手な人っていないんですか?

野中: はいっ!ここにいます!(笑)。でも、ファンの方は「味がある」と褒めてくださいます。

白石: 私たちは「声優」だからね。「声優の◯◯」が歌うという点に、価値を感じてもらってる感じですね。

土屋: 声優の発声の練習が、歌うための発声と似ているんですかね。

白石: きっと、ボイストレーニングは一緒ですよね。腹式呼吸。

野中: あと、みなさん耳がいいんじゃないですか?

白石: あー!!それはあるかもね。やっぱりセリフを言う時に、何を伝えたいかというのを考えて表現するじゃないですか。 ディレクターや音響監督から「ここを立ててほしい」とか、いろんな細かい注文があったりするんですけど、それに瞬時に対応できるとか。そういう小さな違いを表現するから、「耳がいい」というのはあるかもしれません。

野中: 外画だと、向こうの役者さんの声をよく聞いて少し寄せたりするので、やっぱり耳がいいんじゃないかな。

白石:そうね。

土屋: すいません、「音響監督」って、そして「外画」ってなんですか?

白石: 音響監督はアフレコの時に演技指導したり。

野中:BGMとか音をつけたり。

白石:役者と監督の間に立って取り仕切る人。

野中: 外画は、外国映画のことです。業界用語なのかなぁ。

土屋: へぇー! 監督はあまり直接口を出さないんですか?

白石: 出しますよ。監督さんが音響監督をする作品もあります。