昔から「体に優しい」といわれているお酢。料理に混ぜたり、ドリンクにしたり、アレンジもさまざま。しかし、健康に効果的だからといって、摂りすぎていると、かえって体調を崩してしまう場合も……。他の食材と同じように、お酢を摂取するときも注意しなければいけないことがあるのです。

便秘改善をサポート

毎日忙しくしている現代人は便秘で悩んでいる人も多いといいますよね。少しでも便通をスムーズにしようと、あれこれと健康食品を試されている方もいるはず。「お酢」は、胃酸の分泌を促す作用があり、胃腸を刺激し、ぜん動運動を活発化させるため、お酢を摂取することによってお通じがよくなるといわれています。また、お酢には腸内環境を整える「善玉菌」も含まれているので、便秘に悩んでいる人にとって、お酢は欠かせないものです。

ただし!胃腸が弱い人は注意!

最近は「飲むお酢」といって、気軽に飲めるドリンクとしてお酢が楽しまれるようになりました。しかし、この「飲むお酢」を飲むときは、ちょっと注意が必要なのです。胃酸過多や胃腸が弱い人、あるいはお子さんにとっては、お酢を飲むことによって胃腸に負担をかけてしまう場合もあります。パッケージの裏面をみながら、そのまま飲むのではなく、薄めた状態で摂取するようにしましょう。

お子さんが飲む場合は、お酢に牛乳を足してあげると、まろやかな味になり飲みやすくなります。お酢の働きに加えて、牛乳のカルシウムも同時に摂れるので成長期を迎えている人にとってはオススメのドリンクです。

当たり前ですが過剰摂取しない

いくらお酢が健康にいいとはいえ、他の食材と同じく、過剰に摂取するとかえって具合が悪くなってしまう場合もあります。大量に飲んだからといって、より効果が強まるわけでもないのです。お酢を飲むときは、必ずパッケージの裏面をチェックし1日の摂取量を守りましょう。またお腹が空いている状態でお酢を飲んでしまうと、胃腸が荒れる可能性もあるので、何かお腹の中に入れてから、飲むようにしてくださいね。

どんなに健康的な食材でも、摂りすぎは逆効果になります。もちろん「お酢」も例外ではありません。お酢には胃腸に優しい側面もあれば、摂取方法を誤ると、かえって胃腸の状態を悪くしてしまう可能性もはらんでいます。お酢を飲むときは細心の注意を払いながら飲むようにしましょう。


writer:山口 恵理香