ここ数日、関東では5月とは思えないほどの暑い日が続いている。
このような暑い日に注意したいのは、当然ながら「熱中症」である。
「熱中症」の厄介なところは、本人は大丈夫だと思っていても、寝ている時に脱水症状を起こしてしまなど、自覚しにくい点だ。特に、子どもやペットなどは、そもそも自覚や危険のメッセージをだせないので心配だ。

そのようなときにチェックしておきたいサイトが環境省の無料で公開されている「熱中症予防情報サイト」だ

●各地の熱中症予測を色分け表示
環境省の「熱中症予防情報サイト」は、熱中症を予防するために情報を提供しているサイトだが、その使いやすさは注目すべきものがある。

まず、使い勝手がよい
・パソコン向け
・スマホ向け
・携帯電話向け

と、普段持ち歩くどのガジェットからでも利用ができる。
スマホでパソコン向けをわざわざ拡大して見る必要がないのはありがたい。

さらに、注目したいのは、熱中症予測を表示する「暑さ指数」マップを色分けしてくれていることだ。
具体的には
・水色 … ほぼ安全
・緑 … 注意
・黄色 … 警戒
・オレンジ … 厳重警戒
・赤 … 危険

となっている。
数字ではなく色分けならば、ひと目でどのような状態なのかわかりやすい。

たとえば、表示が緑=注意なので、
「留守番しているペットにエアコンをセットしていこう」といった対策ができる。
また、「今日」のほか「明日」と「あさって」も予測してくれるため、旅行や出張時の熱中症予防にも対応できる。
さらに、スマホサイトでは、位置情報を取得して付近の地図を自動表示してくれるため、わざわざ地域指定する必要が無い。

●温度が低くても、湿度が高い日本は注意
熱中症予測に使われているのは、「暑さ指数(WBGT)」と呼ばれるものだ。
これは、
・湿度
・環境温(日射・輻射(ふくしゃ)
・気温

の3つをベースとして取り入れた指標となる。

特に日本は湿度が高い地域となるため、実際の気温がそれほど高くなくても「暑さ指数」により「注意」などになる傾向がある。
したがって、単に気温だけを見て熱中症対策を決めるよりも、より正確な対策を立てられる数値なのだ。

●合わせて使いたいメールサービス
さらに指定した地域の「熱中症予測」をメールでお知らせしてくれるサービスも行われている。

地域や、熱中症危険度を指定しておけば、指定した危険度に合わせてメールで通知されるので、子どもやお年寄り、ペットがいる家庭などは設定しておくと便利なサービスだ。

「これぐらいは大丈夫」という思い込みが最も危険な熱中症。気がついたら病院に運ばれていたというケースも少なくない。
こうしたサービスを活用して、安全・快適な夏を過ごして行きたいものだ。

熱中症予防情報サイト(PC版)|環境省
熱中症予防情報サイト(スマホ版)|環境省


布施 繁樹