26日、『S1』(TBS系)に野村克也氏がVTR出演し、同日に行われたオリックス戦で先発した大谷翔平(日本ハム)の投球について解説した。

 開幕から4連勝中の大谷は、苦手とする立ち上がりを三者凡退に抑える。野村氏は「60年間、いろんな投手を見てきているからこの程度のストレートでビックリしない。芯に当てられて前に飛ばされているということは、スピードガンの割に打者はそれほど速くは感じていない」と辛口コメント。

 2回以降も安定感抜群の大谷はスコアボードに0を重ねていく。3回二死一塁で西野真弘を外角の156キロのストレートで見逃し三振に仕留めた場面では「コースがいい。バッターからすればボールに見える。球威で抑えられると、本人もわかっているんじゃないの」と大谷の凄さを解説した。

 しかし、5回駿太に対して3球目のストレートを投げたところで、ベンチから厚沢投手コーチがマウンドへ。大谷は右足をつり一度ベンチ裏に下がって治療。野村氏は大谷が足をつったことに対して「軸足がつるんだ。いいことだよね。軸足使っている証拠」とした。

 結局、大谷は右足をつったこともあり、5回でマウンドを降りたが、被安打2、無失点、5奪三振で5勝目。野村氏はこの日の大谷の投球に「文句なし。私の目には欠点が見当たらない。今日の試合展開、ピッチングにしてもぼやく材料がない」と絶賛。

 野村氏に「ぼやく材料がない」と言われた大谷は、4月4日オリックス戦の2回から続いている連続無失点イニングも『27』に伸ばし、いよいよ手のつけられない投手になってきたと言えそうだ。