いよいよ格安スマホが普及の兆しを見せ始めている、
NTTレゾナントが、4月22日、独自格安スマホとして「g01(グーマルイチ)」「g02(グーマルニ)」「g03(グーマルサン)」(それぞれZTE製)の3モデルを発表した。

これまで格安スマホに求められてきたのは「安さ」だったが、今や、それだけでなく「高性能」と「わかりやすさ」がもっとも重要なポイントになりつつある。格安スマホは、ドコモやauなどのスマホと比べ、一般の人にとっての不満が「わかりにくい」ということだからだ。

今回発表された 「gooスマホ」は、この「高性能」と「わかりやすさ」、「安さ」を大きく改善したのだ。
格安スマホでありながら「最新スペック」と「OCN モバイル ONEの格安SIM」、安心して使える「サポート」が充実した製品となっている。

●「とにかく安く」から「ハイスペック」まで対応
NTTレゾナント ポータルサービス部門長 鈴木基久氏によると、SIMフリースマホを取り扱い始めた当初は、「もっと安いモデルが欲しい」との声があったそうだ。
安く手頃な価格のモデルを用意したことで一定の評価を獲得し販売も好調だが、最近は4万円上するハイスペックなスマホも売れてきたという。
今回は、それらの需要にも対応し、「g0」ナンバーの3モデルを投入した。
・g01:業界最安水準のスマホ
・g02:ミドルスペックのスマホ
・g03:ハイスペックなスマホ
今後は、「g04」「g05」「g06」…と、gooスマホシリーズをさらに展開していきたいのこと。

それでは、今回発表されたgooスマホを見てみよう

●g01は懐かしい、g02とg03は触っていて楽しいスマホ
・g01(グーマルイチ)
販売価格1万円(税別)
もっとも手頃な5インチ、Android 5.0搭載スマホだ。
対応する通信サービスは3Gのみ。これは現在の利用者のリサーチで「3Gの需要がある」ことから用意された。
3モデルの中で最もロースペックだが、クアッドコアCPUの動作や豊富なカメラ機能により、低価格な製品を感じさせないモデルとなっている。
ディスプレイの解像度こそ2世代ほど前の性能だが、アイコンや文字が大きめに表示されるので、意外に初心者にとっては使いやすい機種だ。さらに、「やさしいスマホ」ホームアプリが6月に提供予定なので、シニア層にも使いやすいモデルといえる。

筆者が実際に触ってみたところ、ディスプレイの視野角(ななめからの見やすさ)や、ディスプレイ面の指の滑りなど、よい意味での少し前のスマホといった安定感を感じた。初めてスマホを使う人や、高いスペックを求めない人には適した機種ではないだろうか。

g01(グーマルイチ)
サイズ : 143.2x72.7x8.9mm
重さ : 約150g
ディスプレイ : 5インチ(854x480)
メインカメラ : 500万画素
CPU : クアッドコア1.3GHz
バッテリー容量 : 1,850mAh
動作メモリ : 1GB
保存メモリ : 8GB
外部メモリ : 最大32GBまで(別売)

g02(グーマルニ)
販売価格2万円(税別)
3モデルの中間となるg02は価格も中間の2万円だ。
見た目も、手にもっても、2万円のスマホとは思えない高級感のあるモデルとなっている。
メタリックな外観やエッジをラウンド加工されたディスプレイ面など、iPhone 6を触っているような気分にもなる。手に持ってみると重量バランスが良いため持ちやすく片手操作もしやすい印象を受けた。

g02以上のモデルはディスプレイがIPS液晶となり、視野角(ななめからの見やすさ)が非常に広く見やすい。
注目したいのはカメラ機能で、簡単に撮影できる「シンプルモード」やマニュアル撮影が楽しめる「エキスパートモード」、人物撮影に使いたい「美肌モード」など多彩なモードが搭載されている点だ。
このスマホならではという機能こそ少ないが、性能と多彩なカメラ機能を持った「基本に忠実なスマホ」と言えるだろう。
ハイスペックスマホは必要無いが、日常のネットやコミュニケーション中心という人にはオトクなスマホと言えるだろう。



各モデルともZTE独自の写真アプリで多彩な撮影が楽しめるようになっていた


g02(グーマルニ)
サイズ : 144x70.7x7.7mm
重さ : 約132g
ディスプレイ : 5インチ(1280x720)
メインカメラ : 800万画素
CPU : クアッドコア1.2GHz
バッテリー容量 : 2,400mAh
動作メモリ : 1GB
保存メモリ : 8GB
外部メモリ : 最大32GBまで(別売)

g03(グーマルサン)
販売価格3万円(税別)
3モデルのうち、もっとも高性能なのがg03である。
筐体自体はg02と同一ながら、オクタ(8)コア搭載、高音質な「Hi-Fiサウンド」対応、モーションセンサーでスマホ操作できるジェスチャー機能、さらに網膜認証機能(今後バージョンアップにて追加予定)でのロック解除など。格安スマホとは思えない高い性能を搭載したモデルとなっている。また、本体動作メモリがg02の2倍の2GB、ストレージも16GB、カメラも1300万画素とスペックアップしているのも見逃せないポイントだ。

実際に触ってみたところ、「え?これが本当に3万円で買えるのか」というのが正直な感想だ。
CPUやカメラ、また独自機能をみると、他社の5万円以上するスマホにも劣らないと感じた。
動作も極めて快適で、ディスプレイもとても見やすい、筐体も高級感がある。少し安すぎるんじゃないかと思えるほどだ。
格安スマホの最高峰コストパフォーマンスモデルとして申し分ないだろう。

g03(グーマルサン)
サイズ : 144x70.7x7.7mm
重さ : 約132g
ディスプレイ : 5インチ(1280x720)
メインカメラ : 1300万画素
CPU : オクタコア1.5GHz/1.0GHz
バッテリー容量 : 2,400mAh
動作メモリ : 1GB
保存メモリ : 16GB
外部メモリ : 最大32GBまで(別売)

3モデルを触った共通するのは「手堅く作ってあるスマホ」という印象だ。
1万円のg01は初めての人に
2万円のg02は2台目需要に
3万円のg03はハイスペックモデル欲しい人に
と、利用するターゲットをハッキリ分けているところも好感が持てる。

●スマホのネーミングはエドウィンが原点
少々面白いのが、スマホのネーミング由来である。
g01(グーマルイチ)や、g03(グーマルサン)など、なぜ真ん中の「0」を「マル」と呼ばせるのかと、NTTレゾナント ポータルサービス部門長 鈴木氏に伺ったところ、「前にテレビで流れていたブラット・ピットが出ているエドウィンのCMで『ゴー、マル、サン』というセリフがあったのが印象に残っていた」という回答だった。

つまり、g01、g02、g03のネーミング由来はジーンズのCMなのだ。
ちなみに、第10弾モデル(g10〜)以降の呼び名は、まだ決めてはいないそうだ。

●ぜひ店頭販売をして欲しい3モデル
今回発表された3モデルは、NTTレゾナントが運営する「goo Simseller」など関連オンラインショッピングサイトにて販売が予定されており、家電量販店などの実店舗での販売予定は現在無いそうだ。



実際に体験した媒体関係者からも「これはいいね」という感想があがっていた


しかしながら、初めて格安スマホや、そもそもスマホに変更する人は「よく、わからない」という不安が常にある。
「わからない」を「わかる」にかえるためには体験してもらうのがイチバンだろう。
「gooスマホ」には、ぜひとも店頭販売を行い、多くの人が実際に体験できる環境を整えてもらいたいと感じた。

ニュースリリース|NTTレゾナント


布施 繁樹