中国の大手ポータルサイト「新浪網」は16日、「日本の元首相の“やりたい放題史”」と題する独自記事を発表した。ウクライナのクリミア半島を訪問してナタリヤ・ポクロンスカヤ検事総長と会談したことについて「美女なのでがまんできなかったか」などと皮肉った。記事は鳩山元首相を極めて批判的に扱ったが、読者らのコメントはそれでも「良識ある日本人だ」などと評価するものが多い。「敵の敵は友」との書き込みもある。

 記事は鳩山元首相が「日本政府の強烈な反対にもかかわらず、クリミアを訪問」、「日本クリミア半島友好協会の設立に同意。ポクロンスカヤ検事総長と共同代表になることを提案」と紹介。「クリミアの美女検察官のスカートにひれ伏した」などとの批判にも触れた。

 鳩山元首相のこれまでについては、実弟の鳩山邦夫衆議院議員が「相談できる人ではない」、「以前は宇宙人みたいだと思った。今は本当に宇宙人だ」と語ったと紹介した。

 その他にも、政財界の著名人で結成した六本木男声合唱団で女性の役を演じ、劇中でヒーローとキスをしたことや、ファッションショーに何度か出演したことも“やりたい放題”の例とみなして紹介した。

 中国メディアはこれまで、鳩山元首相を好意的に報じることが多かった。上記記事は異例だ。中国人読者の反応は従来からあまり変化を見せておらず、「良識ある日本人だ」、「かわいいではないか」、「安倍よりずっといいよ」などが多い。「個性的だ」との指摘もある。

 さらに「敵の敵は友だ」と、日本政府は「中国の敵」との前提に立つ意見も寄せられた。

 鳩山元首相を批判する意見としては、「助兵衛」、「日本の悪い男」などがある。(編集担当:如月隼人)(写真は新浪網の上記記事のページ・キャプチャー)