丸い画面の Android Wear スマートウォッチとして期待の Moto 360 はワイヤレス充電に対応し、置くだけ充電用のクレードルが用意されるようです。

モトローラの Moto 360 は、3月の Android Wear 発表と同時に公開されたスマートウォッチ。Googleのイメージ動画にも登場するなど Android Wear の象徴のような扱いでしたが、市場には7月発売のサムスン Gear Live と LG G Watch が先に出回り、Moto 360 は「この夏発売予定」のまま詳しい仕様も明らかにされていません。

この Moto 360 用ワイヤレス充電クレードルらしき画像を公開したのは、リンク先の Mr. Gadget こと Luca Viscardi 氏。Moto 360 は背面にも側面にも充電端子らしきものがないことはすでに発表会で明らかになっており、公式発表ではないものの、無線充電に対応するようだとは以前から予想されていました。

今回 Viscardi 氏が掲載した写真の Moto 360 が製品版にどの程度近いのかは不明ながら、背面にはIP67防水防塵、光学心拍計、ワイヤレス充電、ステンレススチール 316Lといった文字が読み取れます。

先行したサムスン Gear Live と LG G Watch はともに時計の背面に充電用の接点を備えており、Gear Live は物理的にカチッとはまる(はまりにくい)樹脂製のクリップで、G Watch は磁石で勝手に収まる小さなクレードルに載せて充電する仕組みです。

一方 Moto 360 は背面に接点がなく、やはり付属の充電台に載せて充電する形式だったようです。サムスンも LGも防水仕様のためかマイクロUSB直挿しではなく、出先で充電するにはクリップかクレードルを持ち歩く必要があります。

Moto 360の充電クレードルは G Watch のそれよりさらに大きく持ち歩きには邪魔になりそうですが、Qi 互換であれば専用以外の充電パッドや Qi 対応充電器が使えそうです。また光学式の心拍計は、サムスン Gear Live も搭載する機能。

モトローラ Moto 360 の発売は、現在も「この夏」予定。価格や日本での販売予定については情報がないものの、以前モトローラが主催したウォッチフェイスデザインコンテストでは、商品として「Moto 360 (249ドル相当)」との表記があります。