J1も残り9試合となりました。
残り10試合の時点で展望を書きましたけど、その後、1試合消化して状況が若干変わったので、また書こうと思います。

広島と仙台の直接対決は広島が勝ったので首位がひっくり返りました。そして、我らが浦和レッズは首位まで勝ち点差2、2位とは勝ち点で並ぶまで肉薄しています。
前回にも触れた「ある勝ち点差をひっくり返すためには、少なくとも勝ち点差と同じ試合数が必要」という”勝ち点差の法則”が成り立つと仮定すると、首位広島の勝ち点が47なので、優勝の可能性が残るのは8位の清水までとなります。残り10試合の時点では10位のマリノスまでだったので狭まりました。まだ1試合の結果で状況は大きく変わるような勝ち点差なので、どのチームも優勝へのあるいはACL出場権へのモチベーションは、まだ高いでしょう。これからは、チームとしての実力に優勝争いの中で心理的なものも影響してくるでしょうし、優勝争いに慣れていない広島と仙台の選手に心理面で変化があるかという点も興味深いです。まあ、浦和も優勝争いの経験がない選手も増えていますが。

一方の残留争いは、大宮が勝って、新潟とガンバが引き分けたので、ガンバが降格圏に戻ってしまいました。なんだかんだ言ってガンバは残留するんじゃないかと思ってたんですけど、残留争いを抜け出すってのは難しいものですねえ。去年、僕らも味わってるんでわかります。
残留争いはガンバが鍵になると思うんですけど、ガンバの残りの対戦相手は、浦和、鹿島、仙台、川崎、広島、柏、清水、東京、磐田と上位が多いんですね。簡単ではなさそうです。それと、慣れない残留争いは精神的にも厳しいはずです。その点は、毎年残留争いに巻き込まれながら最後は残留して慣れている大宮が有利なのかもしれません。

また、残留争いに”勝ち点差の法則”を適用すると、勝ち点33で11位の鹿島までが残留争い圏内です。こちらは、残り試合10試合の時点から変わっていません。
もうひとつのデータ、”勝ち点38で降格したチームは無い”を考えると、残留するためには、新潟とガンバがあと13、大宮が11、セレッソが9の勝ち点を残り9試合で稼ぐ必要があります。新潟とガンバは残り試合の半分以上を勝たないといけない計算ですね。今シーズンの成績から考えると簡単ではない数字です。

Jリーグの優勝争いも残留争いも見逃せませんね。勝ち点差と残り試合を元にした優勝争いと残留争いのデータは、これからも見て行こうと思います。