受験シーズンを迎え、JA熊本経済連グループは合格に向けて学業に励む受験生を応援しようと、新たな試みとして、だるま型容器に入った精米「難関突破!合格祈願米」の販売に乗り出した。県内の南関(なんかん)町の名前にあやかった同町産「ひのひかり」を使う。紅白2種類で、300グラムの少量タイプ。メッセージカードも付属し、応援の気持ちを込めた贈り物にも向く。

 商品開発は、合格祈願にあやかったグッズを受験生に送ったり、家族・友人らが購入したりすることが定番化していることを踏まえた。全国的に米の消費量が伸び悩む中、少量タイプで手軽に手に取れる機会を新たにつくり、県産米の消費拡大につなげたい考え。

 経済連の野田憲総合営業課長は「米は脳を活性化させるエネルギー源になる。この商品には、あげて終わり、もらって終わりではなく、弁当や受験当日の朝に飾っていたこの米を食べて“難関”を突破してほしいという気持ちを込めた」と開発の狙いを明かす。この商品の利用を機に「県産米の消費拡大と、朝にご飯を食べる習慣がつながればうれしい」と話す。

 商品は2月ごろまで、県内スーパーをはじめ、熊本県世安神社や福岡県の太宰府天満宮参道にある土産店など約30店舗が取り扱う。今後、さらに販路を拡大し、合格祈願グッズとしての定着と認知度向上を図る。

 価格は700円前後。問い合わせはJA熊本経済連総合営業課、096(328)1109。(熊本・経)