ブラッシングをすると髪がポワポワ…顔や首に髪の毛がまとわりつく…着替える度に顔周りでパチパチ…!

秋から冬にかけて、髪の毛に起こるひどい静電気に困っている方も、多いのではないでしょうか。

こちらの記事では、そんな厄介な静電気が発生する原因や、メカニズムを徹底解説。髪の静電気を取る方法や、予防策・対処法もあわせて解説いたします。

これまで静電気によるヘアトラブルに悩まされてきた方、ぜひご参考ください。


※商品の情報は2024年2月執筆・調査時点のものです。
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静電気はなぜ発生する?仕組みを解説



まずは、どのような仕組みで静電気が発生しているのか、簡単に解説いたします。

プラスとマイナス、2つの電気のバランスが崩れると静電気に




人の身体も含めあらゆる物質には、プラスの電気とマイナスの電気が、同じ数だけ存在しています。

2つの電気の内、小さくて移動しやすいのが、マイナスの電気である電子。

異なる物質どうしで摩擦が起こる、あるいは触れあうだけで、マイナスの電気(電子)は簡単に奪ったり奪われたりします。



マイナスの電気が増減してしまった物質達は、プラスの電気との均衡が崩れた状態に。

この電気のバランスが乱れた状態を「静電気」と呼び、静電気を帯びている状態は「帯電」と称されます。

マイナスの電気が少ない時をプラス帯電、逆にプラスの電気が少ない時はマイナス帯電と呼び分けることも。

こういったマイナス電気の移動は、当然、人の身体や髪の毛でも行われています。


静電気で「パチッ」となるのは急激に放電されるため



ドアノブに触れた時や着替えのタイミングで、静電気による「パチッ」とした影響を感じた経験はありませんか?

乾燥する時期や寒いシーズンに、静電気の影響を感じやすいのは、静電気の特性が関わっています。

静電気は、マイナスの電気が出ていく「放電」という現象が起きない限り、一か所に留まったまま。

電気のバランスが崩れ静電気を帯びた物質たちは、放電を起こして、電気量の均衡を図ろうとします。

汗をかく時期や湿気の多いシーズンは、空気中の水分を介した放電が自然と行われているのに対し、湿度・気温が低い秋冬は自然放電が滞りがち。



たまり続けた秋冬の静電気は、数千ボルト〜数万ボルトの電圧を生じさせながら、急激に放電します。

これが、冬場のドアノブや着替えなどで起こる、バチバチとしたひどい静電気の仕組みです。

次の項目では、静電気による髪への影響や、髪の毛が帯電する原因について解説いたします。


髪が静電気を帯びる原因は乾燥と摩擦・接触





こちらは帯電列と呼ばれる、プラスの電気を帯びやすい物質・マイナスの電気を帯びやすい物質を並べたものです。

物質どうしの位置が離れているほど、静電気の影響は大きくなります。

帯電列をもとに、髪の毛が静電気の影響を受ける具体的なシチュエーションを挙げてみましょう。


ヘアブラシの素材によっては髪にひどい静電気が発生することも



ヘアブラシの持ち手部分に、高頻度で用いられるプラスチック。

ポリプロピレンと呼ばれる、熱に強い素材が使われることが多く、マイナスの電気を帯びやすいのが特徴です。

そんなマイナス帯電したヘアブラシを利用すると、プラスに帯電しやすい髪の毛は、静電気の影響を受けてしまいます。

ブラッシングにより、パチパチする・広がる・絡むといった、整い髪とはほど遠いスタイルに。


髪の毛が顔にまとわりついたり、ぺたんこな前髪に



髪の毛もお肌もプラスの電気を帯びやすいですが、帯電列を見ると、お肌は電気的に中性よりです。
静電気が発生すると、顔や首筋に髪の毛がまとわりついたり、ペタンとした不自然なボリュームダウン、前髪の崩れに繋がる可能性も。


寝具と髪の毛の摩擦が静電気の原因に



耐久性の高さとお手頃な価格から、枕カバーやシーツといった寝具にも採用されるポリエステル。

マイナスの電気を帯びやすいため、プラスの電気を帯びやすい髪の毛とは相性が良くありません。

寝癖は穏やかにも関わらず、静電気によりまとまらない髪になる恐れも。


服の素材や組み合わせ次第で静電気が発生しやすく



ウールのコートにアクリルニットのマフラー、ポリエステルの混じったスカート&タイツなど…。

服の組み合わせによって、静電気の起こりやすさは異なります。

特にアウターやトップス・マフラーは、素材次第で、髪にも静電気の影響が出るケースも。


秋から冬にかけて髪の毛が静電気を帯びやすくなる




寒い時期や乾燥するシーズンに静電気が起きやすいのは、ひとえに気温・湿度の低さが原因。

気温はおよそ20度以下、湿度は40%を下回ると、静電気が発生しやすくなると言われています。

屋外はもちろん室内でも、保湿不足だと、髪の毛をはじめお肌や指先の静電気に悩まされることでしょう。


髪の毛の静電気対処法&静電気防止アイテム7選


静電気の特徴や、髪の毛および身体に発生するメカニズム・影響が分かったところで、対処策やおすすめしたい静電気防止アイテムをご紹介します。

ヘアオイルやアウトバストリートメントで髪の静電気を抑える




湿度も気温も低い秋〜冬は、静電気が発生しやすくなるばかりか、乾燥によるヘアダメージも懸念されます。

パサついた髪は、表面のキューティクルが少しの摩擦で剥がれたり傷ついたりするため、髪内部の水分保持力も低下しかねません。

静電気への対処とともに髪への乾燥ダメージを抑えるためにも、ヘアオイルやアウトバストリートメントでの保湿はマストと言えます。

毎日のシャンプー後は言うまでもなく、お出かけ前の保湿も、忘れずに行いましょう。

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なお、髪の乾燥対策には、乾かし方やドライヤー選びも重要となって参ります。

パサついた髪にお悩みの方や、髪の静電気にお困りの方向けに、おすすめのドライヤーを特集した記事もご用意しています。ぜひチェックしてみてください。

>>ドライヤーおすすめランキング25選! 速乾・高級・コスパなど人気商品を比較紹介


静電気によるぺたんこ前髪はパウダーで対処


せっかくのふんわり前髪も、静電気を帯びてしまうと、貼りついたようなぺたんこ前髪に。そんな、前髪への静電気の影響を抑えたいならば、ヘアパウダーによる静電気対策がおすすめです。
保湿成分入りのヘアパウダーを前髪の裏表に乗せることで、静電気の除去や予防が見込めます。

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外出先で髪の静電気を治すなら保湿バームがおすすめ


寒風吹きすさぶ屋外で静電気に悩まされている方には、外出先で使える保湿バームを推奨します。 オイルではなく硬めのテクスチャのため、バッグの中で液漏れする心配無用。指先に取り、毛先や前髪など狙った箇所にポイント付けが叶います。
ハンドクリームやリップクリームといった、冬の必需品と共に持ち運ぶと、外出先でも静電気対策ができますよ。
髪はもちろん全身の乾燥対策に

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天然毛のヘアブラシで摩擦による髪の静電気を防止


毎日のブラッシングで静電気が起きてしまう方は、ヘアブラシの素材を見直してみませんか?ナイロンも良いですが、おすすめなのは豚毛・猪毛といった天然毛のブラシです。
天然毛は、髪の毛と同じくプラスの電気をまといやすいため、ブラッシングによる急激な放電を抑える効果が期待できます。加えてヘアブラシの持ち手部分は、帯電しやすいプラスチック製よりも、ウッド製の方が静電気の抑制を見込めますよ。
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加湿器で室内の湿度を保つと静電気予防に


静電気を起こさないためには、自然と放電させる環境作りが必要不可欠。カサカサしがちな秋〜冬は、加湿器を利用し、室内の湿度コントロールを試みましょう。

湿度を40%以上に保つと静電気は発生しにくくなり、また空気中に水分があると、髪や身体にたまった静電気も水気を介して放電されます。 秋〜冬に悩まされる、髪・お肌の乾燥対策にもなるでしょう。
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就寝中の髪の静電気の対処も忘れずに


寝起きの静電気髪にお困りならば、寝具による静電気対策を行うのも、ひとつの手です。
枕カバーや掛け布団カバーといった、髪が触れやすい寝具だけでも、帯電しにくいコットン素材やシルク素材に変更してみましょう。就寝中の静電気発生を、抑える効果が期待できます。
寝起きのパサパサな静電気髪が気になる方へ

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なお起き抜けの髪に、ドライヤーやヘアアイロンをすぐに当てるのはNG!起きたばかりの乾燥した髪に熱を与えてしまうと、 さらにパサついてしまうばかりか、静電気の発生を誘発しかねません。
寝癖を直すには、まずはブラッシング。その後、髪に水気を与えて馴染ませてから、ドライヤーで乾かすと、髪内部の水分コントロールに繋がりますよ。
温度・湿度が低い日は服の組み合わせや素材にも気を配ってみて


服の組み合わせ次第で、髪および身体への静電気のたまり具合は異なります。
静電気を帯びにくいコットンを中心に、コーディネートを考える。もしくは帯電列を意識した服の組み合わせを心がけると、着替え時の「パチッ」とした衝撃や、服・髪のまとわりつきが減るでしょう。
組み合わせ上、どうしても静電気が起きやすい場合は、衣類用の静電気防止スプレーを活用してみるのもおすすめですよ。
衣類用静電気防止スプレーを使い髪にも配慮

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髪の毛の静電気に関するQ&A



静電気が発生しやすい髪質ってあるの?

細くて柔らかい軟毛や猫っ毛、およびダメージの目立つ髪は、静電気を帯びやすい傾向にあります。 これらに共通するのは、髪表面のキューティクルに不安を抱えている点。

そもそもキューティクルは、髪にツヤや手触りの良さを与えるとともに、髪内部の水分や栄養分をキープする役割を担っています。

軟毛・猫っ毛は、普通毛や硬毛よりも、キューティクル層が薄め。またダメージ毛は、ヘアカラーや縮毛矯正・パーマの繰り返しにより、キューティクルの傷みが顕著です。

そのため軟毛・猫っ毛・ダメージ毛、いずれも髪内部の水分保持力に不安が残るため、パサつきが気になりがち。

静電気は低湿度下で発生しやすいため、乾燥しがちな軟毛や猫っ毛・ダメージの目立つ髪は、帯電しやすい髪質だと言えます。


冬になると髪の毛が静電気を帯びやすくなるのは何故?

静電気は、湿度と気温が低いと発生しやすくなります。

前提として、水は電気を通しやすい素材。そして、静電気の影響を感じるタイミングは、マイナスの電気(電子)が出ていく時です。

これらの特徴から、空気中に水分が多いと静電気の影響を大きく受けずに済む、ということが分かります。

しかし湿度が下がる秋から冬は、空気中の水気の無さから、髪や身体に静電気がたまり続けることに。

静電気がたまった髪の毛に、異なる物質である、ヘアブラシや服が触れたりこすれたりすると、パチパチと静電気が発生してしまいます。


今すぐにできる髪の静電気を取る方法は?

髪の保湿を、意識してみてください。

静電気は、湿度と気温が低いと発生しやすくなる・湿度が高いと発生量が小さくなる、といった特徴があります。

髪の毛の静電気にすぐ対処したい場合は、ヘアオイルやアウトバストリートメントによる、髪の保湿を心がけましょう。

静電気が起きると髪の毛って傷むの?

「静電気を帯びるほど髪の毛が乾燥している」と、考えてもらえればと思います。

髪の乾燥は静電気のほか、パサつきや手触りの悪化、毛先の絡まりといったヘアダメージを招きかねません。

なお髪が乾燥する環境は、お肌はもちろん、頭皮もカサつきやすく。頭皮の乾燥は、カサカサしたフケが生じたり、かゆみにも繋がってしまいます。

さらに! 髪の毛が帯電すると、頭皮にホコリや雑菌が付着する可能性も高まることに。

静電気を帯びる前に髪の乾燥対策を行うと、静電気予防と一緒に、パサつきケア・頭皮保護も叶うでしょう。


※上記の商品情報・サービスは2024年2月1日調査のものです。変更や売り切れ、値段が変更されている可能性もありますので、それぞれの販売ページで詳細をご確認ください。
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