学校に通う子どもの親なら、大抵関わることになるPTA。加入は任意ではあるが、子どものためにほとんどの親が参加し、活動しているようだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、中国人の見解として日本のPTAを紹介する記事を掲載した。

 記事の中国人筆者は子どもが通った東京の小学校で、3年間PTA活動に参加したそうだ。その時の経験をもとに、中国との違いも交えながら日本のPTAについて紹介している。中国にも「学校家長委員会」というPTAに似た組織があるが、日本のPTAはその仕組みや活動内容、そして子どもに与える影響も中国とは「全く違う」そうだ。

 まず、中国版PTAではやる気と能力にあふれた数人の有志だけで活動しており、言うなれば「やり手ママの個人企業」のようなもので、熱意や経験が重要だと紹介。しかし、日本のPTAは組織がしっかりしていて、まるで「国の機関」のようだと伝えた。学校と保護者に加えて地域社会も巻き込み、国を挙げて子育てをしていると感じたという。

 たとえば、夏休みのラジオ体操は地域の協力あってのもので、運動会や防犯パトロール、それに児童館など、地域住民が子育てに関わる場面は多い。そのおかげで、子どもが社会とのつながりを学べるので、日本のPTAは子どもに地域の必要性を自覚させる良い教育になっていると称賛している。

 また、子どもだけでなく筆者自身も良い経験になったと振り返っている。地域の祭りに出店した際には子どもよりも楽しみ、学校への理解を深め、子どもとも共通の話題ができたほか、ママ友との交流もあり、自分が「地域住民の一員」だという気持ちにさせてくれたと喜んでいる。PTAには賛否両論あるが、外国人の角度から見ると、PTAにもメリットが多くあると言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)