「ちょっと調子が悪いかも」「風邪っぽい」そう感じたら、体温計で熱を測りますよね。ですが熱が思ったよりも高くなければ、休まずに出勤する人もいます。実際、微熱で休むのは何だか気が引けるものです。一体「発熱」というのは何度くらいからを言うのでしょうか?「発熱」や「平熱」の基準について見ていきましょう。

基準になるのは平熱の温度

「微熱」や「高熱」といった発熱の具合は、本人の平熱によって決まります。例えば平熱が36.5℃の人と35.8℃の人であれば、同じ37.0℃の熱が出たときの具合は大きく変わりますよね。36℃台が平熱の人であれば37.0℃の熱は平熱に近いか、微熱程度です。しかし35℃台が平熱の人が37.0℃の熱を出せば、「高熱」と判断できます。よく「発熱」の基準にされているのは37.0℃ですが、体温には個人差があるため、熱の具合は本人の体温に大きく左右されるということを覚えておきましょう。

日頃から平熱を把握しておくのが大切

風邪を引いたときに体温が「発熱」状態か「平熱」状態かを見極めるためには、日頃から自分の平熱を把握しておくことが欠かせません。人の体温は1日の中で細かく変動していて、朝には体温が低く、夜には体温が高くなる傾向にあります。そのため、寝起き・午前・午後・寝る前の計4回のタイミングに分けて平熱を測っておくのがお勧めです。ちょっと面倒かもしれませんが、平熱を一度把握しておけば今後に体調不良かどうかの判別ができるようになります。より正確な体温を測るのであれば口が理想的ですが、脇の下でも構いません。健康な状態で何日か検温し、平熱を割り出しておきましょう。平熱は年齢や生活習慣、体格などによっても変わりますから、昔の平熱のままだと思っていたら変わっていることもありますよ。

感染症法での「発熱」は37.5℃以上

感染症法では、37.5℃以上を「発熱」、38.0℃以上の体温を「高熱」として定めています。日頃から平熱の温度が高い人でも、急に38.0℃近くの熱が出た場合は病院へ行きましょう。インフルエンザや何かの病気の可能性が考えられます。また、明らかに平熱よりも高い熱が出ているのなら体調不良を疑ってください。平熱よりも1℃以上高い熱が出たのなら、「高熱」に分類されます。

熱が出なくても体調不良の兆しがあれば要注意!

熱は出ていなくても、気分が悪かったり頭痛が酷かったり…といった症状があれば注意してください。発熱しないタイプの体調不調を起こしているのかもしれません。体温は平熱か微熱程度でも、何かいつもよりも調子がおかしいと感じたら、安静にして様子を見ましょう。熱が出ないのに風邪っぽいとうケースも存在しますよ。


writer:さじや