鳩山由紀夫元首相(68)へのバッシングが止まらない。実弟の鳩山邦夫元総務相(66)も「兄は本物の宇宙人になった」と批判した。

事の発端は、3月9日に鳩山氏がロシア入りし、ウクライナ南部のクリミア半島を訪問したこと。日本を含む西側諸国は、ロシアによるクリミア編入を批判しており、経済制裁を継続中。それなのに、現地で「クリミアがロシアの一部に戻ったことは必然かつ肯定される」と発言したため、このままでは日本政府が二枚舌だと思われると、大バッシングが始まったのだ。鳩山由紀夫氏が、初めて反論する。

「私の意図はいつもねじ曲げられて伝わりますね。これだけバッシングされるのも、私自身が政府の方々やメディアから好まれていないからでしょう。民主党からも批判されたようですが、残念です」

クリミア問題については、ロシアへの編入が住民投票で97%の賛成だったことを事実として認識すべきだと言う。

「私が訪問したのは3地域でしたが、皆さんロシアに編入されて喜んでいました。最初は反発したクリミア先住民のタタール人も、70%以上の人が編入してよかったと言っています。ウクライナ支配下のクリミアは不遇でしたが、いまはずいぶん優遇されています」

日本では、ロシア軍の掌握下で無理やり住民投票させられたという指摘があるが、現地を見る限り、そのような批判はあたらないと言う。

「日本にはいつも西側の情報しか入ってきません。クリミア問題も西欧からの情報が正しくてロシアが間違っているという考えしかない。日本も北方領土問題があるので、本心では対露経済制裁に加わりたくなかったはずです。私は日本が率先して経済制裁をやめるべきだと思っています」

北方領土問題はプーチン政権で解決しないとますます難しくなる。だからこそ、日本はアメリカ一辺倒でいいのか、本当に考えるべきだと鳩山氏。外交ルートは複数あるべきだと考えている。

昨年、中国を訪問した鳩山氏は「尖閣は、中国側から見れば日本が盗んだと思っても仕方がない」と発言して、やはり大きな批判を浴びた。

「それだって、かなり曲げられて伝わっている。日本は1895年に日本への編入を閣議決定しましたが、官報にも載せず内緒でやった。中国から見たらおかしいと思う理由もあるのではと言っただけで、中国に返せとはけっして言っていません。相手の立場に立つことも交渉ごとでは重要じゃないですか」と、自分たちの都合ばかり主張しては、隣国との友好関係は築けないと話すのだ。さらに政府を悩ませそうな、こんな決意も表明した。

「そう、私は宇宙人です(笑)。それもいいじゃないですか。日本人より地球人、地球人より宇宙人です。宇宙人なら、国境も関係なく世界を見ることができます。視野がはるかに広い。政治家もメディアも一方向からしか地球をみていません。国民の皆さんは、いつか必ずわかってくれると思います。今後ですか?クリミアの真実は見ましたので、次はウクライナに行ってみたいですね」

宇宙人は止められない。

(週刊FLASH4月7・14日号)