好きな人ができると、相手の血液型が気になる、という人は多いのではないでしょうか?

好きな人が、自分と“相性がいい”と言われる血液型だと、「付き合ったら上手くいきそう」とちょっと安心する女性は少なくないはず。

でも、そのことを周囲に話すと(とくに男性)、「たった4つに性格が分けられるわけないじゃん」「科学的な根拠なんてないんだからさ」と、苦笑いされてしまうのはよくある光景ですよね。

 

■女性の約半数が「血液型占いを信じている」!

実際のところ、血液型占いを信じている人はどのくらいいるのでしょうか。

株式会社バルクが10〜60代男女1314人に「血液型占い(性格診断)に関する調査」を行った結果によると、血液型占いを信じている人は全体の36.9%。

そのうち女性は44.2%、男性は29.6%だったことが分かりました。やはり「男性よりも女性の方が血液型占いを信じている」ようです。

 

■女性が血液型を気にする理由とは?

でも、どうして女性は男性に比べて、血液型占いを信じているのでしょう? それには2つの理由が考えられるようです。

 

(1)男性の脳は「科学的根拠がないものは信じない」

よく「男女では脳が違う」と言いますよね。あなたも「男性の脳は女性に比べて左脳が発達していて、女性の脳は右脳が発達している」と、聞いたことはありませんか?

左脳は論理的なことに対して働き、右脳は直感的なことを処理していると言われています。

<近年、脳にも性別による違いがあることがわかってきた。たとえば、男性は空間認知能力がすぐれ、女性は言語能力がすぐれているといったようなことだ。(野口哲典著『みんなが知りたい男と女のカラダの秘密』)>

確かに思い返してみれば、男性は会話をしていても“結論を導き出すのが得意”で、女性は浮気などの“ウソを見抜いたりする直感力が優れている”と、実感するシチュエーションが多いもの。

裏を返せば、血液型占いを信じない男性が少ないのも、現状では科学的な根拠がなく、理屈に合わないと考える人が少なくないからかもしれません。

 

(2)“話のネタ”として楽しんでいるから

脳の違いにより、女性は“言語能力”が発達しているというのは、前述のとおり。

女性ははるか昔から家を守って子供を生んで、育てるという役割を持ってきましたよね。一説によれば、その土地に早く馴染むために、近所の人と世間話をしながら情報交換を行ってきた影響で、男性よりも言語能力が優れているのだそう。

あなたも仕事で落ち込んでいる時、彼に悩みを打ち明けたら「それは◯◯が悪いよ」と変に指摘されて、ムッとしてしまった経験はありませんか?

たったひと言「大変だったね」「お疲れ様」と言って欲しかっただけなのに……と感じるのは、女性のソーシャル・スキルの高さが影響しているのかも。

<女性は「海馬」が発達しています。「海馬」には記憶を司る脳の機能があります。(中略)より多くの情報を取り込むために、記憶を司る「海馬」が発達したと考えられます。(中略)そして、その記憶を相手と共有したい、同調してほしいと思うのです。(長田時彦著『怖いくらい当たる「血液型の本」』)>

女性の方が血液型占いを気にするのも、血液型の話に花を咲かせることで、“コミュニケーションの一環”として楽しんでいるからかもしれませんね。

 

いかがでしたか?

血液型占いを信じていると言っても、当たっているところだけ、かいつまんで参考にしている女性が少なくないものです。あまり目くじら立てず、お遊びとして楽しんでいる女性が、血液型に対する最も賢い捉え方と言えるのかもしれません。