たまごのパックに書かれたSやMのサイズ表記。たまごのサイズが大きくなれば、中の黄身も当然大きくなるはず――と考えるのが自然だが、あるツイッターユーザーが投稿した画像をきっかけに、本当にそうなのかという議論が盛り上がっている。

コピーライターの糸井重里さんを皮切りに、大量のたまごを使った検証実験を行う研究者も現れた。

64個のたまごを割った結果は......

画像は、スーパーのたまごコーナーらしき場所の張り紙を撮影したもの。「大きくても小さくても黄身の重さは、ほとんど変わりません」「黄身を多く使う料理は小さいサイズがお得です」などと書かれている。

にわかには信じがたいのですが‥‥正直、まだ信じてません。RT : そうだったのか!!??? pic.twitter.com/pSNEeNqeSK

- 糸井 重里 () 2015, 1月 5

糸井さんは2015年1月5日、黄身の大きさがいずれも同一という説に対して、「にわかには信じがたいのですが‥‥正直、まだ信じてません」とツイート。その30分後には「ううう、いますぐでもSとMのたまご買って卵黄の重さを比べてみたい!」とそわそわする気持ちをつづっていた。

そして翌日の6日、検証実験を糸井重里事務所で行い、結果をウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」で公開した。さまざまなサイズのたまごを割り、黄身の重さを測定したところ、「実感として小さいたまごは黄身もちいさいって思ったのは、あってた気がする」としている。

これに触発されて国立環境研究所の研究員・五味馨さんも検証実験を実施し、ツイッターで報告した。たまご64個を割って全卵の重量と黄身の重量を図にプロットした。報告では「卵の大きさに比例して黄身は大きくなる」と結論付けている。

たまごを淡々と割る実験の様子は「ツイキャス」によるネット生中継という「インターネットカメラによる監視下」で行われ、「ほぼ日手帳」に記録した実験ノートの写真も公開された。実験後は、たまごかけごはんなどにして食べ、「調査に利用した卵はスタッフが美味しく頂きました」とツイートしている。