[画像] 『進撃の巨人展』開幕。Oculusで立体機動体験、リアル超大型巨人や原画展示

上野の森美術館は、11月28日から「進撃の巨人展」を開催します。展示内容は原作者・諫山創氏の原画を中心に、劇中を再現した装備などの小道具や、「超大型巨人」の実寸像(部分)など。

さらにプロジェクションマッピングや、ヘッドマウントディスプレイ Oculus Rift を使った仮想体験シアターなど新技術を駆使した展示も見どころです。展示の様子は続きをどうぞ。

『進撃の巨人』は、諫山創氏が2009年より別冊少年マガジンで連載中の漫画。巨大な壁で囲まれた城郭都市を舞台に、人間を捕食する巨人と人類の凄惨な戦いを描いた作品です。

単行本の累計発行部数は4000万部を超え、アニメ化や実写映画化をはじめ、多数の企業コラボなど、幅広く展開する人気コンテンツとなっています。

今回の『進撃の巨人展』では、作品に登場するアイテムの再現展示も目玉の一つ。精巧に再現された立体機動装置や超硬質ブレードはもちろん、触れるミカサのマフラーや何故か「地下室の鍵」、果ては「サシャの芋」(食べかけ)などを間近で見ることができます。また、一部の展示は手で触れることも可能です。

エレンの立体機動装置

細かい擦り傷に錆や汚れ、ブレードやグリップの質感は、架空の装置でありながら、実在する兵器と錯覚するほどの完成度です。

劇中の描写では装置本体のガス噴射器やワイヤ機構をはるかに凌ぐオーバーテクノロジーと思える「アンカー」も壁に刺さった状態で再現。ほぼ原作準拠です。

リヴァイ兵長の超硬質ブレード

ミカサのマフラー

展示ケースには穴が空いており、触ることができます。

サシャの芋

作中には、主人公エレンの同期・サシャが教官に芋(小さい方)を差し出すシーンがあります。展示の芋は食べ物なので触れないようです。

地下室への階段

イェーガー家の地下室に続く階段。中には入れません。原作でもまだ中に入っていません。

Oculus Riftを用いた3D VRコンテンツ『哮』では、全周3D映像で作品世界を体感できます。内容は、トロスト区奪還作戦に参加したある兵士の視点を再現したもの。所要時間は約10分。入場料とは別に600円の料金がかかります。

使われているのは開発者向けキットの二代目ことOculus Rift DK2。正面に頭部位置を外から認識するためのカメラがあります。VRシアターなので外に見えるのは簡素な机と椅子のみですが、数十台のDK2が並ぶ様子はある意味で壮観です。密着するHMDなのでウェットティッシュも用意。ケースがさりげなく『哮』仕様になっています。

展示は原画がメイン。エリアごとにいくつのテーマを定めています。主な内容は巨人に慄く人々や巨人との戦い、立体機動装置を使った戦闘など。作中の名場面や登場人物の印象的なセリフを交え、時には映像を使って空間を構成し、各エリアのテーマを効果的に演出しています。

壁面に書かれた効果音やセリフによって、展示原画をより印象的に演出しています。

トロスト区奪還作戦のクライマックスを、プロジェクションマッピングで強烈に印象付けています。



いくつかの原画には、諫山氏によるコメントがついています。

一連の展示の最後には、超大型巨人の頭部(と右手)を再現した部屋があります。会場内は撮影禁止の場所がありますが、ここでは巨人と記念撮影ができます。

オープニングセレモニーには、タレントの千原せいじさんと吉木りささんが登場。進撃の巨人は「小学5年生になる息子とも話が通じる数少ない作品」と千原さん。吉木さんの好きなキャラはアルミンだそうです。

会期中は3m級の巨人もその辺にいるはずです。