公園で寝る
そしてお金のかからない読書をする啓太。
合コンをする女友達もいないので、こういう雑誌の中でのみ女性に触れる。
驚いたことに、そんなバーチャルな女性を見てもランプは赤く光るのである。
そしてお酒を飲んでも陽気になってランプが赤くなっていく。
酔って将来の夢を語りだす働きたくない啓太。
クルーザーとの比較でスワンボートにも乗ってみた。よく考えれば乗る機会はあまりないので、これはこれで意外に楽しい。心のグラフは次のようになる。こちらも一時的に赤くなって、しばらくすると緑になる。
ドキドキできるかという観点だと、セレブも貧乏もあまり変わらないのだろうか?
とはいえ、他人から見ればあまり幸せそうではないのも確かだ。
もっと別な生活スタイルはないのだろうか?
よく考えれば毎日セレブ生活だといくら6億円でもあっという間に無くなるのではないか。6億円をバブリーに使うのではなく、年収2000万の暮らしを30年続けるのだ。
例えばカレーうどんも、ちょっとだけ贅沢にしてみるような生活だ。
年収2000万円ならこれくらい良いだろう。
もしくは「いつもの朝ごはんを超豪華にする」のもいいだろう。
2000万円あれば、たくさんの女性をはべらかす事は出来なくても、きっと愛らしい彼女が一人くらいできるはずだ。
ちょっとだけ豪勢な手作りのお弁当。
キャビアもタコさんウィンナーも、ドキドキは大して変わらない。
6億円をゆっくり使えればいいのだ。
ヘリコプターは無くても、ヘリのフリをして遊べば楽しい。
リヤカーも彼女を乗せれば斬新なデートだ。
もう生き急がない。ゆっくり彼女と歩いていこう。