日本最大で唯一のメタル・フェス「ラウドパーク14」に出演を果たし話題となった「最強の地下アイドル」仮面女子。

厳しい評価で知られるメタルファンから果たしてどんな評価を得るのか…メンバーだけでなく、スタッフもファンもLIVE当日まで眠れぬ日を過ごしていたという。

そして、仮面女子が登場したのは2日間、全23アーティストのしょっぱな。正直、アウェイ状態の中、彼女たちは1曲目の『妄想日記』からパワー全開。

思いっきり武器を振り回し、激しく歌い踊りながらシャウト! 真矢(ドラム=LUNA SEA)、DAITA(ギター=BREAKING ARROWS/BINECKS/ex SIAM SHADE)、山下昌良(ベース=LOUDNESS)という奇跡のバンドサポートも得て、ラストの『全開☆ヒーロー』まで20分間ノンストップで走り続けた。パフォーマンス終了後、満員のファンからは大きな拍手と歓声が沸き起こり、メタルファンが仮面女子を少なからず受け入れてくれた瞬間だった。

仮面女子がオープニングアクトとして急遽参戦が決定したのは本番の16日前の10月2日。 世界一大きな音を出すバンドとして知られるマノウォー(ロスの火災事故が原因で不参加)やプログレッシブ・メタルの代表格ドリーム・シアター、さらには伝説の日本のロックバンド・LOUDNESSも出演するとあって、メンバーは始まる前にはヒビッていたが、いざ、ステージに立つと物おじするどころか、最初から最後までアグレッシブに攻め続けた。

アイドルグループとしては過去に、ももクロやBABYMETALが登場。演歌歌手・八代亜紀も飛び入り参加しているが、「地下アイドル」として初めて同フェスの舞台に立った仮面女子はモノとハングリー精神が違っていた。

始まる前にリーダー・桜のどかは「いつか絶対出たい!と思っていた念願のフェスに出演!!海外の物凄いアーティストさんばかりの中ですが、地下アイドルという概念をぶち壊す勢いで!デストロイ!」と興奮気味に抱負を語っていたが、まさにその通りのステージとなった。

結果、ラウドパークの記事はほとんどが仮面女子がらみとなり、何よりもファンが「一番のパフォーマンスは仮面女子!!」と認めたことが大きな収穫だった。 米国からはるばるやって来た20歳の男子大学生は「彼女らが出てきた時には、“13日の金曜日”の映画の宣伝かと思ったけど、凄い迫力のパフォーマンスで圧倒されちゃった。米国でもライブをやって欲しいな」と語り、日本在住のフランス人女性(25)は「興奮しちゃいました。仮面女子はジャパニーズの文化そのもの。世界に通用するわ」と絶賛した。