小学生のころ、図書館でいつも貸出中でなかなか借りる番が回ってこない人気の「ヘビロテ本」はなかったでしょうか? 今回はそのようなヘビローテーションだった本について聞きました。

まず、社会人男女500人に以下の質問をしてみました。

Q.大人気でなかなか借りることができなかった図書館の本はありましたか?

はい......120人(24.0%)
いいえ......380人(76.0%)

24%の人が図書館のヘビロテ本に心当たりがあるようです。この質問に「はい」と答えた120人に、その本のタイトルを聞いたところ、以下のような結果になりました。

■小学生のころ図書館でヘビロテだった本 Top5
第1位 『こまったさん』『わかったさん』シリーズ......15人
第2位 『かいけつゾロリ』シリーズ......12人
第3位 『ズッコケ三人組』シリーズ......10人
第4位 『はだしのゲン』......10人
第5位 『ハリー・ポッター』シリーズ......9人

第1位は、寺村輝夫さん作のおはなしりょうりきょうしつ『こまったさん』、わかったさんのおかしシリーズ、『わかったさん』シリーズでした。岡本颯子さん、永井郁子さんの絵も印象的で人気があります。

第2位の『かいけつゾロリ』シリーズは、原ゆたかさん作の人気作です。アニメ、漫画にもなっています。第3位には那須正幹さん原作の『それいけ! ズッコケ三人組』シリーズが入りました。こちらもアニメ、漫画、ドラマなど、メディアミックス展開がなされており、その人気の高さを裏付けています。

第4位の『はだしのゲン』は日本人で知らない人はいない漫画でしょう。原作の中沢啓治さんが自分の体験を基に描かれた、歴史的な価値も高い作品です。第5位はJ・K・ローリング原作の『ハリー・ポッター』シリーズですが、この作品だけが海外作品でした。

それぞれの本の人気の理由やヘビロテ具合がどのようなものだったのかを聞きましたので、回答をご紹介します。

■『こまったさん』『わかったさん』シリーズ
・絵本かつ料理本のようで、女の子が読みたがっていた。(女性/25歳/小売店)

・料理のレシピが載っていたので、みんなそれをまねしてお菓子などを作っていた。(女性/24歳/印刷・紙パルプ)

■『かいけつゾロリ』シリーズ
・内容はあまり覚えていないが、借りたくて仕方なかった。学校の図書室で借りられなかったので、市の図書館に行って借りた。(女性/25歳/医療・福祉)

・内容が面白くて分かりやすかったから人気でした。とにかくいつも貸し出し中だった。(女性/23歳/金属・鉄鋼・化学)

■『ズッコケ三人組』シリーズ
・シリーズの中で読める(借りられる)本から読んでいったから、順番どおり読めなかったなあ。(女性/28歳/団体・公益法人・官公庁)

・図書室にシリーズの全タイトルがそろうことはなかった。そんな状況でも、みんな友達のネットワークを使って、誰がどのシリーズを持っているか探り、読んでいた。(女性/22歳/生保・損保)

■『はだしのゲン』
・高学年になり、原爆のことなどを学ぶと途端に借りられなくなる。また、唯一の漫画本だったのもあったと思う。(女性/31歳/その他)

・ヘビローテーションだった理由がなぜかはよく分からない。リアルだったから?(男性/31歳/学校・教育関連)

■『ハリー・ポッター』シリーズ
・流行っていたので、高学年の子がみんな読みたがっていた。(女性/25歳/電機)

・値段が高いから借りる人が多かった。その上、厚い本なので何日も借りる人が多かったから順番がなかなか回ってこなかった。(女性/27歳/電機)

皆さん借りられなくて困った様子が伝わってきますね。持っている友達を頼ったり、よその図書館に行ったりして、なんとか本をゲットしたようです。
あなたは、小学生の時、ヘビロテでなかなか借りられなかった本はありましたか?


調査期間:2014/6(フレッシャーズ調べ)
調査対象:社会人男女
有効回答件数:500件

(高橋モータース@dcp)