授業中や会議など、「しちゃダメ!」と思う場面でうっかりあくびが出てしまった……なんていう経験はありませんか? 話している相手と目が合ってしまうと非常に気まずいものですが、実はあくびは眠気を促進するものではないようなのです。

■あくびには覚醒作用がある

疲れた、眠い……そんな時うっかり出てしまう「あくび」。仕事中などにあくびをすると周りから白い目で見られてしまうこともありますよね。周囲に分かられないように、こっそりとかみ殺している人も多いのではないでしょうか。

しかし、あくびはただ単に眠いから出ているという訳ではありません。あくびが出る直前、無意識にたくさんの息を吸っていることに気がついていますか? 実はあくびが出る時、気がつかない間に深呼吸をしているのです。

そして口を大きくあける動きでアゴ周りの筋肉を刺激しています。これらの動作により新鮮な空気を取り入れ、顔周りの筋肉を動かし、眠気を増長するどころか脳を覚醒させる働きをしているのです。

■あくびは我慢しない方がいい!?

確かに、あくびがでる=眠気に襲われている、という状況ではあります。あくびが出るということは、「脳が疲れています」「酸素不足です」というサインを身体が出しているということ。それゆえ、あくびをすることで酸素を取り入れ、脳の状態を回復させているのです。

しかし、どんなに「脳のためにいい」と言われても、やはり授業中や会議中など、あくびを人に見られてはよくないタイミングもありますよね。ハンカチで口元を押さえてあくびをかみ殺していても、周りからは見破られている可能性もあります。

そんな時の救世主、それは「深呼吸」。あくびで送るはずだった空気を、深呼吸することで身体に取り入れます。それだけでも脳の覚醒を助けてくれるはずです。ただし、思いっきり口から呼吸してしまっては、あくびと変わらない状態になってしまいますよね。

ゆっくりと深く鼻から息を吸い、同じ時間をかけて鼻から出す。これを繰り返すことで周囲に気がつかれずにしっかりと酸素を取り入れることができるでしょう。

また、大きく口を開ける動作もなかなか難しいもの。代わりにタイミングを見計らって軽く肩を回すなど、手軽なストレッチをしてみてはいかがでしょうか?

いかがでしたか? 人前ではなかなか思いっきりすることのできないあくび。ひとりでいる時に「出そう!」と思ったら、できるだけ口を大きく開けて思いっきり息を吸い込むと、断然頭がスッキリしますよ。どうぞ、思いっきりお試しください。