[画像] ホラー映画の舞台が一発で分かる地図「The Geography of Horror」


By G.A.Passache

映画はハリウッドを始め、世界各地で撮影されていますが、そんな映画のジャンルの1つである「ホラー映画」の撮影された舞台はどこだったのかを調べることのできるサービスが「The Geography of Horror」です。

The Geography of Horror
http://mediamaps.esri.com/geography-of-horror/

ホラー映画の撮影舞台を検索するには、画面左のタブで年代ごとにホラー映画の表示を切り替えられます。また、「2000s」の下に配置されている「+」「−」ボタンによりマップを拡大縮小でき、「家マーク」でマップの表示場所をアメリカに戻すことができます。


左側にはホラー映画のジャケットがリストアップされており、クリックすると地図上に撮影場所を表すピンとあらすじを表示。さらにあらすじの下にある「Details」をクリックすると……


詳細ページが開き、各ホラー映画のウェブサイトへのリンクも左下から確認することができます。


「1960年代以前」を見てみると、「フランケンシュタイン」はスイスで上映され、「狼男」はイギリスのスウォンジ、パリでは「オペラ座の怪人」など、ホラー映画の撮影場所ごとにピンと番号で表示されています。日本ではなぜか怪獣映画である「ゴジラ」がリストイン。


のちに何度もリメイクされた「ボディ・スナッチャー/恐怖の街」はサンタマリア(カリフォルニア州)が舞台となっており、「肉の蝋人形」はニューヨークで撮影。


年代タブを1960年代に切り替えると、「ローズマリーの赤ちゃん」の舞台はニューヨーク。ヒッチコックの「サイコ」はカリフォルニア州の高速道路が使用されたとのこと。


日本のあたりにズームしてみると、「怪談 KWAIDAN」や、中川信夫の「地獄」が東京近辺で撮影されています。


1970年代では、ロンドンで「オーメン」が撮影され、有名なホラー映画「エクソシスト」はワシントンが舞台でした。どちらかというとこの時代はアメリカの方がホラーが盛んだったようです。


そこでアメリカをアップで見てみると、「悪魔のいけにえ」はもちろんテキサス、ゾンビ映画の産みの親と言われるジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ (Dawn of the Dead)」の恐怖はフィラデルフィア生まれでした。


1980年代に切り替えると、カリフォルニア州のCuesta Verdeという町で「ポルターガイスト」、スイスで昆虫と交信できる少女のホラー映画「フェノミナ」が撮影されています。


日本では「AKIRA」に影響を受けたというスプラッタ映画「鉄男」が撮影されています。


1990年代のアメリカはホラーが盛んで、「スクリーム」はカリフォルニア州のサンタローザで撮影、メキシコ国境付近ではクエンティン・タランティーノ監督の「フロム・ダスク・ティル・ドーン」や、トム・クルーズ主演の「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」を撮影。


日本では今敏監督のアニメ映画「パーフェクトブルー」、大流行した「リング」もこの時期の東京が舞台。


2000年代を見ると、シアトルでリングのリメイク版である「ザ・リング」が撮影され、「コンスタンティン」はロサンゼルスで誕生していますが、この頃アメリカはホラー映画は下火になっていたのかちょっと少なめの印象。一方日本では多くのホラー映画を撮影している年代となっています。


ヨーロッパをアップで見てみると、ロンドン周辺ではゾンビコメディの「ショーン・オブ・ザ・デッド」を始めダニー・ボイル監督の「28日後…」「28週後…」などゾンビ映画が流行。また「スウィニートッド」もロンドンで撮影されています。


2010年代は、まだリストはあまり映画がリストアップされていません。最近上映されたブラッド・ピッド主演のゾンビ映画「ワールド・ウォーZ」はフィラデルフィアとペンシルバニアで撮影されていました。


The Geography of Horrorは、ホラー映画の撮影場所を確認できるだけでなく、時代ごとの映画シーンがどのように移り変わりも感じられるサービスになっていました。