アップルの最新スマートフォン(スマホ)「iPhone 5s」ではスローモーション動画に対応、ソニーモバイルの最新スマホ「Xperia Z1」では2070万画素、61枚連写などができるなど、スマホのカメラはデジカメもびっくりする便利さや高機能を実現してきています。

人によってはスマホのカメラはデジカメを超えたという人もいますが、スマホのカメラが“専用機であるデジカメを超えられない部分”はまだ多くあります。

スマホのカメラがデジカメより優れているのは、デジタル処理とインターネット機能です。
・デジタルエフェクトが簡単にできる
・スタンプやマンガなどのカメラアプリが面白い
・すばやく手軽に写真が撮れる
・SNSなどに簡単に写真を投稿できるなど、簡便さとインターネット利用

一方、デジカメに及ばないのが、レンズや撮影関係の品質です。
・ズーム撮影
・手ブレ補正
・高画質

特に、遠くの被写体をアップして写すズームは、デジカメとの差が大きい機能です。
本体が薄いスマホはデジカメのような光学式のズームレンズを搭載することができないため、デジタルズームによりソフト的に拡大する方式を使っています。デジタルズームは画面を拡大しているだけですので、画質も粗くなってしまいます。

そのためスマホの周辺機器には、背面カメラに装着する望遠カメラアダプタのような製品が多く提供されています。しかし、望遠アダプタを装着すると、ポケットには入らなかったり、不格好だったりと、スマホのスマートさが台無しになってしまいます。

実は、この問題を手軽に解決する方法があります。

スマホは画面をピンチアウトしてズーム撮影できますが、デジタルズームは使ってはいけません。まず、ズームしたい被写体を画面に納めておき、普通に撮影します。撮影後に画像編集アプリで部分的にトリミングして保存、これでOKです。

最近のスマホのカメラは約1300万画素クラスのカメラが搭載されています。
このクラスのカメラは、フルサイズで2000×3800pixelくらいのサイズで撮影できます。これを1/4にトリミングしたとしても、1000×1800pixelくらいの画像データが確保できます。

元画像が粗いデジタルズームの2000×3800pixeをスマホ画面に合わせて表示するより、1000×1800pixelを表示した方が、ノイズがすくなくキレイに表示できるのです。


つまり、スマホでは、特に1300万画素クラスのカメラ搭載スマホでは、ズーム撮影はしないで、後処理でトリミングするほうがキレイな写真を手にすることができるというわけです。