UEFAは4日、ヨーロッパリーグに出場しているラツィオに1試合の無観客試合処分を科すことを明らかにした。「人種差別チャント、不適切な横断幕、爆竹の使用、キックオフが遅れたこと」が理由とされている。

問題となった試合は、9月19日に行われたレギア・ワルシャワとの一戦だ。試合は1−0でラツィオの勝利に終わっている。試合前には相手チームのサポーターと当局の衝突があり、スタジアム内ではラツィオサポーターによる差別チャントがあった。

これにより、UEFAが処分を科すことに決定。クラブには4万ユーロ(約530万円)の罰金が科された。ラツィオは3日以内に異議を申し立てることができる。処分が確定すれば、11月7日のアポロン・リマソル戦が無観客試合となる。ラツィオのジャン・ミケーレ・ジェンティーレ弁護士は、「理由なき処分だと思う。すぐに異議を申し立てるよ」と話した。

ヨーロッパリーグの舞台において、人種差別が原因でラツィオがUEFAから処分されるのは、これが初めてではない。1月にはトッテナム戦での問題で9万ユーロ(約1200万円)の罰金、2月にはボルシア・メンヒェングラッドバッハ戦での問題で2試合の無観客試合処分が科されている。

イタリア国内でも今季、ユヴェントスとのスーパーカップで人種差別チャントがあったとして、ウディネーゼ戦で北側ゴール裏スタンドが閉鎖される処分を受けていた。