8月24日には「ガッチャマン」、秋には「タイガーマスク」と、オールドファンを童心返りさせそうなアニメ原作の映画が立て続けに公開される。

 昨今の邦画界でアニメの実写版が盛んなのは、もちろん特撮技術が格段に進歩し、アニメでしかできなかった演出が実写でも可能になったことが要因に上げられるが、それ以外にも別の理由があるという。

「企画を通す際に、誰もが知っている作品であるというネームバリューの強さがものを言います。それに知名度があれば、宣伝費をそれほどかけなくても、それなりの集客力が見込めるというというメリットもある」(映画プロデューサー)

 キャスティングさえ成功すれば話題性は倍増ながら、その反面、配役をミスキャストすると、熱狂的なファンから「原作潰し」などと罵詈雑言を浴びるリスクもあるという。

 現在企画だけはパスしているものの、肝心の主要キャストが決まらないため映画製作が頓挫しているのが実写版「ルパン三世」。しかも、ルパン=小栗旬など男性キャストは決まっているのに、肝心のヒロイン役が空いたままだというのだ。

「当初は沢尻エリカでゴーが出ていたが、本人が拒否。次の候補は映画『ゼブラーマン』などでセクシー演技をこなした仲里依紗に決まったところで中尾明慶とのデキ婚が発覚し、こちらもご破算。現在、これに代わる知名度が高く、大人っぽい演技ができる女優を探しているのですが、これがなかなか見つからない。藤原紀香、深田恭子、長澤まさみなど名前が挙がっては立ち消えの繰り返しです…」(映画プロデューサー)

 男のひとつの理想像を体言している国民的キャラだけに、ファンを納得させられる女優は果たしているのか!?