お盆で迎えた久々の連休。皆さんどんな夏休みを過ごしましたか? ちなみに筆者は地元の友達とゲームを買って楽しむという、学生時代に戻ったかのような休日を過ごしていました。

何度も語った学生時代のバカ話を繰り返してはビールを片手に「つらい仕事の日々に身を削られながらも、連休の時くらいは昔みたいにバカな夜を過ごそうぜ!」みたいなテンションで、徹夜で楽しめるアクションゲームをおつまみにするわけです。

筆者が今年の夏夢中になったゲームは、百獣の王でも知られる武井壮が動画出演しているタカラトミーの『バトロボーグ』。タカラトミーといえば、熱中しすぎて本当のケンカを誘発したあの名オモチャ『拳闘士』、さらには『ビーダマン』ですよ!! カスタマイズを繰り返して原作さながらの爆球を連発していた少年時代が懐かしい(注:筆者は30歳男性)。

このバトロボーグ、スペックを見ると
・無線で20人までの同時バトルが可能
・腕・脚・拳のカスタマイズでオリジナル個体も作れる
・ヌンチャク型コントローラーを振るだけの直感操作

などなど、まさに昔日の拳闘士の肉体的連動感とビーダマンのカスタマイズ性を兼ね備えたハイブリッドに仕上がっているんです。これはテレビゲームよりも盛り上がれそうだということで、イイ年をした僕と友人は、キッズに混じりつつもこのバトロボーグを大人買い。

ちなみに、百獣の王・武井壮はバトロボーグ専属格闘研究家として、グリズリー、アフリカゾウ、セイウチと本気で戦うための技を教えてくれます(笑)。戦う前、参考にするにはぴったり?かもしれません。



バトルの舞台となるヘキサリングをテーブルに据え、充電を終えたコントローラーとロボットを同期すれば戦闘準備は完了。ルールはシンプルで、
・ノックアウト
・ノックダウン
・リングアウト
の3種類。ロボットは顔面にパンチが当たるごとに、LEDランプの色が緑から青→白→黄→赤へと変わります。最後の一発を決められると「ビービー」というK.O.サウンドが鳴りランプが消え、動きが停止。これがノックアウトです。ノックダウンとはひっくり返ること、リングアウトはヘキサリングから飛び出てしまうこと。ルールの明快さと直感的な操作性が大人から子どもまで楽しめます!

いざ対戦の段になり、友人が選んだのは強烈なアッパーを武器とする『アッパーチャンプ』。対して僕は、プロレスにのめりこんでいた当時、北尾や天龍の異様な強さに相撲最強説を密かに唱えていた過去も手伝って『プッシュバロン』に賭けました。

いくぜ! というわけで左右のコントローラーを振りまくるわけです。僕の動きと連動しながらロボも突進、相手めがけて左右の打撃を繰り広げます。そしてここに自立式の妙があるというか、ただ左右を順番に繰り出すだけが戦いではないんですね。たとえば左を連打することで右へ旋回が可能だったり、細やかな動きをパンチのモーションで調整することができちゃうんです。このままでは分が悪いと見れば一旦しりぞくという戦法もとれるし、複数対戦となれば多角的な攻撃が必要にもなってくるでしょう。そのあたりなかなかこのロボバトルは奥が深いです。

それにしても、我がプッシュバロンの強さですよ。張り手の長いリーチとバツグンの回転速度は友人のアッパーチャンプに反撃の糸口すら掴ませません。やはり相撲が最強なんでしょうか?

「圧倒的じゃないか、我が軍は!」
連打を浴びて友人のバトロボーグの頭の色が赤へと変化。あと1発でノックアウトのサインです。
「まだ!まだ終わらないよ!」
そう言ってコントローラーの左右を合わせて回数を数えながらシェイクを続ける友人。いったい何をやっているのかと思ったら、なんとLEDの色がみるみる明るくなってライフが回復するじゃないですか。別売のコントローラーには、そんなディフェンス機能もあったようで。説明書を丹念に読み込んだ友人の頭脳戦にやられた格好となりました。

「いくぜ、デンプシーロール!」
おいおい30歳だぜ、何を恥ずかしい台詞を大声で唱えるのだと笑っていたら、笑顔も消えるレベルで繰り出される左右コンボの応酬。高らかに笑う友人によれば、これもまたコントローラーに組まれた機能で、事前にインプットした攻撃コマンドを好きなタイミングで発動できる『アタック』というものらしい。

そうしてついに相手の強烈アッパーカットに色を失い停止する我がプッシュバロン号。
「たかがメインカメラをやられただけだ!」
「いや、もうそれ負けだろ」

くっそー、というわけで窮地から一転相手の覚醒という80年代的熱血アニメ展開にて無惨にも敗北を喫した次第なんですが、その後も腕を変え脚を変え、原型を留めないカスタマイズに明け暮れた2人。

「ハンマー遅すぎ! 当たらねえ」
「おいそのドリル反則だろ、尖りすぎててこっちが突っ込むだけで勝手に当たるぜ!」
「腕を振りすぎて痛い」

気付けばすっかり夜も更け、完全に没頭していました。

友人が集まってワイワイやれば更に盛り上がるだろうし、悲しいかな僕には子どもも家族もないけれども、父親として子供とコミュニケーションを取るにも良いかなと思ったこのバトロボーグ。2012年に発売してから既に30万台を出荷した人気商品という肩書きにもうなずけるクオリティに大満足の買い物でした!