東京商工会議所が主催している「ビジネス実務法務検定試験」についてご紹介します。受験方法や難易度、取得後のメリットなどは以下で確認してみてください。

■ビジネス実務法務検定試験とは何か?

ビジネス実務法務検定試験とは、ビジネスに不可欠なコンプライアンス、法令遵守能力の基礎となる実践的な法律知識を身につけることを目的としています。法務に限らず、営業や販売、総務、人事など様々な職種で活かせる法律知識が習得できます。仕事でのリスク回避のために欠かせない知識といえるでしょう。

■ビジネス実務法務検定試験の概要(内容はいずれも2013年現在のもの)

・各級の基準:

【3級】ビジネスパーソンとして、業務上理解しておくべき基礎的法律知識があり、問題点を発見できる

【2級】企業活動の実務経験があり、弁護士などの外部専門家へ相談するなどの対応ができるなど、質的・量的に法律実務知識がある

【1級】業務上必要な法律実務知識をビジネス全般にわたって持ち、その知識に基づいて多面的な観点から高度な判断・対応ができる

・試験日:年2回(6月、12月)

・試験時間:2時間

・受験資格:特になし(ただし1級のみ2級合格が必須)

・合格後の称号:

【3級】ビジネス法務リーダー

【2級】ビジネス法務エキスパート

【1級】ビジネス法務エグゼクティブ

参考サイト:ビジネス実務法務検定試験 公式サイト

■ビジネス実務法務検定試験の難易度は?

公式サイトによるとビジネス実務法務検定試験の合格率は3級で75%、2級で40%、1級で10%ほどとなっています。3、2級はいずれも2万人近い受験者がいるのに対し、1級は1,000人を切るなど、難易度の高さがうかがえます。公式テキストやセミナー、通信講座も用意されているので、受験を検討している人は是非利用してみると良いでしょう。

■ビジネス実務法務検定試験のメリットは?

ビジネス実務法務検定試験は、様々なビジネスシーンで考えられる法律トラブルを回避する能力が身につきます。仕事の質を高め、昇進や昇級にも役立つことでしょう。

受験者は全体的に見ると製造業、サービス業、金融・保険業の受験者が多く、3つあわせると全体の40〜60%となっており、コンプライアンスを重視する業種が目立ちます。学生のうちからこれらの知識を身につけておけば、実務で即戦力にもなるでしょう。