映画『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』でアカデミー賞監督賞を受賞したアン・リーが、パイロットを監督することになっていたFX局の新ドラマ「タイラント(原題) / Tyrant」を降板したとThe Hollywood Reporterが報じた。

 現在カンヌ映画祭の審査員を務めているリー監督は、『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』の撮影とプロモーションで疲れ切っていると言われており、疲労が原因で降板をした可能性もあるようだ。

 ドラマは素朴なアメリカ人家族が中東紛争に巻き込まれていくストーリーで、テレビドラマ「HOMELAND」のハワード・ゴードン、ギデオン・ラフ、テレビドラマ「LOST」のクレイグ・ライトが製作総指揮を務める。パイロットの撮影候補地としてモロッコが挙がっているらしいが、まだ決定ではないという。

 リー監督は『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』でアカデミー賞受賞後にパイロットの監督を承諾しており、スタッフは時の人に監督を引き受けてもらい、感激していたと言われている。同ドラマをFXプロダクションと共に共同プロデュースするFOX21は急きょパイロットの監督を探しているというが、スケジュールに大きな遅れは出ないようだ。(澤田理沙)