まずは手に摩擦が起きないよう、マッサージクリームなどを使うようにしてください。実はマッサージ専用ではない乳液などは、マッサージ中に乾燥してしまい、手の摩擦で顔の皮膚が伸びてたるみの原因になるんです。

特にまぶたや目の下は皮膚が薄いので、やさしくしてください。力を入れ過ぎるとお肌だけではなく筋肉も傷つけてしまいます。

また、同じところばかりを何分もマッサージしていると、コラーゲンの繊維が伸びて皮膚がたるみます。更にリンパの流れと逆のマッサージは、老廃物や余分な水分をためてしまうのでご注意を。

親指、人差し指は力が入りやすいので、中指、薬指を使って、フェイスラインは下から上に、顔は中心から外側に向かってマッサージします。滞ってしまったリンパ液を排せつし、リンパの流れをスムーズにするようにしてトリートメントするのがコツです。

それと、クレンジングしながらマッサージをする方もいらっしゃると思いますが、メイクの汚れを肌にすりこんでしまうので避けた方がいいですよ」

――せっかくのトリートメントですから、お肌に一番いい状態で行ってあげたいものですね。アロマテラピーはちゃんとやれば、美容にいいものなのですから。

「本当にそうですね。香りは正しく使えば心身をリラックスさせてくれたり、美容によいことがいっぱいです。

では最後に、働く女性におすすめの香りをご紹介しますね。

リラックスしたい時:カモミール、ネロリ、マージョラム、ラベンダーなど

集中力・記憶力:ブラックペッパー・レモン・ペパーミント・ローズマリーなど

幸福感を味わいたい時:クラリセージ、グレープフルーツ、ジャスミン、ローズオットー

元気になりたい時:カルダモン・ジュニパー・レモングラス・ローズマリーなど

是非上手に暮らしに取り入れてみてください」

川上さんのサロンでは、トリートメント前に丁寧なカウンセリングによって、使う精油を使い分け、施術が終わった後も家で簡単にできるアロマテラピーやマッサージ、美容のアドバイスをしてくれます。このように丁寧に相談に乗ってくれるサロンを見つけるのも、アロマテラピーを賢く活用するための手かもしれません。

禁忌の香りに注意して、健やかなアロマライフを!

川上千香子

JAA日本アロマコーディネーター協会認定アロマコーディネーター、アロマセラピスト(ボディ・フェイシャル・リフレクソロジー)、アンチエイジングアドバイザー。東京都出身。JAL国際線CA時代には日本中、世界中のエステやアロマトリートメントを体感。世界各国の長所をブレンドしたオリジナルのトリートメントを、品川の完全個室のアロマトリートメントサロン・歯のホワトニングサロン「Fairy」でプロデュースしている。

(OFFICE-SANGA 平野智美)