見たかサーベラス!

この球団は強い!

客もそこそこいる!

客は電車に乗って来場する!

そして電車に乗って帰る!

俺たちには電車が必要だ!

球団はともかく電車は困る!

電車が残るなら、球団も残せばいいじゃないか!

電車!電車!電車!電車!

……ハァハァ。いかがでしょうか。何となく今季の西武ライオンズ好調の理由が見えてきましたでしょうか。見えてこないかもしれませんが、とにかく今年は勝つしかありません。関東圏のファンのみなさんも、近所にある屋根付き試合が減るかどうかという瀬戸際ですので、今後も引きつづき西武が勝ちますようご支援のほどお願い申し上げます。

ということで、飛ぶ鳥落とす勢いの西武が本当に鳥を落とした、5日の「西武VS日本ハム戦」をチェックしていきましょう。

◆ダブル国民栄誉賞?2000本安打?そんなことよりハトでしょ!

西武の強さを端的に示す事例として、投手陣の配置があります。かねがね先発に偏った編成をしてきた西武ですが、その結果、西武の先発陣は大充実。岸・菊池・十亀・牧田・野上・涌井というローテーション投手がここまで合計17勝をあげ、西口・石井という実績ある投手や、ドラフト1位の増田達至を使うまでもないという状態。

数々のクソ敗戦が彼らの胸に刻んだ「完封しなければ勝てない」という意識が、先発陣の大勝につながっているに違いありません。メジャーリーグでは「6イニングを自責点3」で投げ切るとクオリティスタートなどと言って、まぁまぁよかったんちゃう的な評価をするそうですが、西武の先発はその基準で言えば「水準以上」。

↓西武では「5回3分の2を自責点2」だと普通のピッチャー扱い!
埼玉西武は25日、本拠地西武ドームで千葉ロッテに4対5で敗れ、連勝は「3」でストップした。試合は西武が序盤に4点を先行しながら、中盤以降に投手陣が崩れて逆転負け。

――リードを守り切れなかった。

「こういう試合もあるんだけど、いい形で先制できたから、逃げ切れれば良かった」

――涌井は調子が良くなかった?

「普通のピッチャーだね」

――ピリッとしなかった?

「普通のピッチャー」

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/sports/top/headlines/article/20130425-00000008-spnavi

監督:「涌井は普通のピッチャーだね」
監督:「涌井は普通のピッチャーだね」
監督:「涌井は普通のピッチャーだね」

うん、普通。

普通だ。

そのようにして鍛え上げられた先発陣。何点取っても安心しない打線。広島で実績のあるサファテとルーキー大石(※2年ほど神隠しにあう)の入団で若干の厚みを増した救援陣。3つのチカラが合わさったのが今の西武。今季も引きつづき「クソみたいな救援で選手の地力を育てる」という強化策は継続中ですが、もはや岡本篤と長田の投球くらいでは、西武の負けは消せないのです!ときどき消えますけど、いっつも消せるわけではないのです!

↓5月3日のソフトバンク戦は7回まで4点差という負け試合も、満塁弾で追いつき延長大熱戦となる粘り!

普通のピッチャーが普通に初回から2点取られ、キッチリ5回3分の2までで5失点したのに、満塁弾で追いつくとか!

簡単には負けさせてくれないな!


↓5月4日の日本ハム戦は、まさに今季の西武を象徴する戦い!


1回裏:西武が1点先制

3回表:普通のピッチャー・岸が2点取られて逆転

3回裏:「しゃーないな」と苛立つ打撃陣が2点取りかえしてすかさず再逆転

5回表:普通のピッチャー・岸が四球&暴投でピンチを広げ同点に追いつかれる

5回裏:「ったく…」と苛立つ打撃陣がすかさず1点取って勝ち越し

6回裏:「どうせまだ足りねぇんだろ」と苛立つ打撃陣が、片岡治大(誰?)のツーランで3点差に広げる。実況・解説も「これで決まりかな」と予測

7回表:西武の中継ぎ・岡本篤がファーストカバーした際に落球し、内野安打で2点献上。6-5の1点リードに変わる

7回裏:「オイ何点取らせるんだよ」と苛立つ打撃陣が怒りの追加点で7-5の2点リードに。実況・解説も「さすがにこれで決まりかな」と予測

8回表:西武の中継ぎ・長田が四球→盗塁→安打→盗塁でピンチを築き、内野ゴロの間に1点献上。ランナーを残してサファテにバトンを押しつけると、タイムリーを打たれて7-7同点に

8回裏:「いい加減にしろよコノヤロー!」と苛立つ打撃陣が安打→犠打→四球→安打→四球→死球で怒りの追加点。本日3度目の勝ち越しで9-7に

9回表:西武の守護神・大石が抑えてようやく試合終了

取られても取り返す!

取られても取られても取り返す!

取られても取られても取られても取り返す!

これが西武の野球だ!

そして迎えた5日。子どもの日ということで西武ドーム場内には多数のファン。特別イベントのためオードリー春日さんも駆けつけました。この日の先発・菊池雄星はようやく本格化したか、この日の登板で早くも今季二度目となる無四球完投勝利を演じると、防御率・勝数でトップに立ちました。登板6試合で4勝・2完投・勝率.800・防御率0.85・投球回数42回1/3・奪三振35という成績は、年間通算で25試合前後に登板すると考えれば、選考基準6項目すべてで沢村賞ペース。まさに飛ぶ鳥落とす勢いです!

↓そして、実際に飛ぶ鳥が落ちてきた!

何だこの大自然…。

上空でハト派とカラス派が大戦争してるやん…。

「安倍首相の背番号96のユニフォームは96条改定へのアピールだ!」なんて言ってる場合じゃない…。

スカパーにチャンネルは数あれど、こういった大自然の厳しい生存競争が映るのは、ディスカバリーチャンネル・アニマルプラネット・テレ朝チャンネルだけでしょう。都合2度に渡ってハト派は撃墜されたようですが、球団職員の献身的な素手救助、場内ファンからのカラスへのブーイング、球団職員のコロコロによる献身的な羽毛掃除により、ハト派は一命をとりとめたとのこと。獅子はネコ科の大型肉食獣ということで、墜落したハト派の処理に悲観的な憶測もありましたが、救われてよかったですね。

↓場内アナウンスも「ファウルボール・ハトの行方にご注意ください!」に変えるべき!


ハト派:「おいおい…プロ野球選手だろ…」
ハト派:「捕ってくれよ…」
ハト派:「俺が落ちる前に…」

↓菊池雄星:「泣きそうです」「仏様に見えました」

ハト派:「おいおい…泣いてる場合じゃないよ…」
ハト派:「捕ってくれよ…」
ハト派:「俺が仏様になる前に…」

よーし、この勢いでカモメ、タカ、イヌワシなども撃墜するぞ!