一方大宮も、「大宮には平安時代の延喜式神名帳にも出てくる氷川(ひかわ)神社があります。大宮という名前も氷川神社を“大いなる宮居”とあがめたということからきてるんですよ。その氷川神社は武蔵国一の宮という格式ある神社で、大宮はその門前町として栄えたんです」(大宮在住・40代会社員)と譲らず。こちらも引き分け。

女性にとって大切なのが商業施設の充実度。駅前のショッピングビルと言えば、浦和は、浦和コルソ、伊勢丹 浦和店、浦和パルコ。一方大宮には、LUMINE大宮店、そごう大宮店、大宮タカシマヤがある。昔は、商業施設数は大宮の方が断然多かったが、2008年に浦和住民待望の浦和パルコができたことから追いつかれつつある形に。これで浦和駅前は西口、東口共に大型商業施設がそろい、ますます便利になった。

「浦和は色々と便利になってきたけど、大宮は駅構内が華やか。エキナカのエキュートでグルメも買い物も済んじゃいます」と大宮エリア在住のOLさん。

「でも浦和の方が今、再開発中なのでこれからが期待できる。浦和なら比較的ゆったり見られる」(浦和在住・40代OL)というご意見も。

最後に、浦和、大宮の地名が登場、または、モデルになったと思われる舞台が登場するマンガや文学作品を紹介しよう。

浦和に縁のあるマンガ作品で有名なのがなんといっても『赤き血のイレブン』(市立浦和南高校が舞台)、『エースをねらえ』(県立浦和西高校がモデルと言われている)。ほか、『行け! 稲中卓球部』『キャプテン翼』『おおきく振りかぶって』『Jドリーム』(物語の最初の方で、主人公が浦和レッズに所属している)など、なぜかスポーツモノ、部活モノが多い。

また、絵本の『ノンちゃん雲に乗る』では、作者石井桃子が幼い頃に住んだ浦和の街の様子を描いている。他にも多数の文学作品や映画に登場。

一方、大宮はマンガでは『カイタン』、『友子の場合』、などに登場。文学作品の森鴎外の『青年』、また井伏鱒二の『普門院さん』などにも登場している。

週末の小旅行に、愛読書の舞台を訪れてみるのも楽しいかも!