フランス人男性が、日本の情報サイト「Neko et Sushi」で、日本のマクドナルドへ行くことをすすめた。

 筆者は、日本には美味しい食事がたくさんあるが、突然マクドナルドが食べたくなった。その理由として、マクドナルドは他にもある世界的なチェーンバーガーショップとは違って、フランスにはないようなローカルなメニューがあるからだと述べ、好奇心に駆られたことを説明した。例えば、豚肉の入った『マックポーク』(現在販売終了)、海老の入ったハンバーガーなどはフランスにはなく、是非食べてみたかった。さらに、子供メニューを頼むとついてくる、ドラえもんのおまけが欲しかった。

 今回筆者が注文したのは、ステーキとベーコンと卵の入ったハンバーガーと、照り焼きハンバーガーであったが、これらのメニューはフランスにはなく、「驚く程美味しかった」と感想を述べた。

  フランスでは、「ビッグマック」「ロイヤルチーズ」「マックチキン」と呼ばれるものがメインメニューであり、日本のような手の混んだ味付けや具の組み合わせに比べると、マヨネーズやケチャップなどでシンプルに仕上げられている。だから、筆者の感動にも納得がいく。

 筆者はこれらを紹介した上で、日本のマクドナルドへ行くことを読者にすすめた。その理由として、メニューがフランスのものとは全く異なり新しい発見になるという点、完全に文化の異なる国では、時に西洋のものを食べたくなるし、マクドナルドは日本食ではないからだという点を挙げた。

 また、個人的に、ラーメンやおにぎり、カレーなどを食べる以外に、時々他のものが食べたくなり、そんな時にはマクドナルドが候補にあがるようだ。さらに、フランスと日本との食文化の違いから、無償に食べたい何かが欠けていると感じることがあるとも述べた。

 フランス人は赤い肉とチーズさえあれば満足できるという一般論があるようだが、筆者が欠けていると感じている食べ物はこういったものなのかも知れない。日本食が好きだというフランス人に日本食を作り続けても、時にレアのステーキや生ハムやソシソン(乾燥調理されたサラミ・ソーセージなど)を食べたくなるのも事実のようだ。

 読者の中には、旅先でマクドナルドを食べることに賛成する意見が多く、「ドイツではザワークラフトやソーセージの入ったドイツならではのサンドイッチがメニューにあった」という経験も見られた。

 一方、フランスのマクドナルドでは、マカロンのデザートメニューが豊富だったりと、デザートコーナーが大変充実している。それぞれの国の味覚がいかされたマクドナルドのメニューは、世界中の観光客の興味の的にもなっているようだ。(編集担当:下田真央・山口幸治)