台湾の業界紙サイト「Digitimes」はこのほど、アップル社の受託製造を行っている台湾のEMS(電子機器受託生産)大手、フォックスコンは近々、生産ラインに塗装や溶接、組み立て作業などを行うロボットアームを導入する見込みであると伝えた。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

 先般、深セン市のフォックスコンの工場ではすでに、この「ロボット工員」たちがアップル製品の製造を始めたことが明らかになった。関係筋によると、iPhone5のイヤホンの生産ラインでは100台近くのロボットアームが稼働しており、作業効率は140%向上したという。

 フォックスコンの広報担当は「ロボットアームが精密作業が求められる生産ラインに導入されたことは、これまでなかった。iPhone5の出荷台数の70%を担う深センの工場では近々、iPhone5本体の生産ラインでもロボットアームが活躍する見込みだ」と述べた。

 「Digitimes」によると、ロボットアームの導入費用は、1台当たり1万6025ドルである。フォックスコンの郭台銘会長は「2014年末を目途(めど)に、フォックスコンの生産ラインに100万台のロボットアームを導入する予定だ」と話している。(編集担当:米原裕子)