日本の人気女優・松嶋菜々子出演の新作映画、『藁の楯(わらのたて)』の撮影が、現在台湾で行われていることが明らかになった。台湾メディアが報じた。

 台湾の日刊紙「自由時報(ザ・リバティ・タイムス)」によると、本作は台湾南部の高雄市でロケが行われており、新幹線・左營駅の撮影では200人近くのエキストラを動員。1人500元(約1350円)のアルバイト代を払い、撮影の参加を依頼したとのこと。「日本エンタメに興味を持つ台湾人は、もらえる報酬が少なくても価値があると参加を喜んだ」、「日本から約100人のスタッフが台湾に来ており、担当によって色分けされたスタッフ証を持ち仕事を細分化している様子が分かる」などと伝えている。

 また「撮影のために台湾に来ました。松嶋菜々子のほか大沢たかおと藤原竜也も一緒です」と日本人スタッフが台湾の人々に向かって対応する場面もあり、警官服を着た松嶋や永山絢斗の姿も見られたそうだ。取材用のカメラを向けると撮影禁止を言い渡されたが、「松嶋は笑顔を見せ、バスの中ではスタッフと楽しそうにおしゃべりしながら景色を眺めるなど、早朝ロケにも関わらず元気そうだった。美しい女警官だ」と自由時報は伝えている。

 2013年ゴールデン・ウィークに公開予定の本作。メガホンを握るのは三池崇史監督で、日本国民に狙われた極悪犯を1200キロに渡って護送する警察官の戦いを描いたサスペンスだ。原作の衝撃度、そして映画化にあたっての豪華キャストで公開前から注目を集めている。ロケ地に選ばれたということで、台湾でも話題になりそうな作品だ。(編集担当:饒波貴子・黄珮君)