2010年の市川海老蔵暴行事件の当事者として注目された、元暴走族リーダーで格闘技ジムを経営する石元太一が、自叙伝「不良録−関東連合元リーダーの告白−」の発売と主演映画『アンダー・フェイス』の合同記者会見を都内で行い、事件についてきっぱりと振り切った様子を見せた。

 自身の半生をつづった自叙伝について石元は「一生消えないことなので、懺悔(ざんげ)を含めて洗いざらい全てを出した。全部が全部理解してもらえるとは思わないが、少しでもわかってもらえれば」と心境を告白。俳優デビューには「本気でやっていくつもり。役者としてコメディーからシリアスまで、何でも演じられるようになりたい」と気合十分に語った。ほかの撮影現場を見学した際に、俳優の竹内力と話す機会があり「あんまり緊張しないで、ありのままに自分を出した方が良い」とアドバイスをもらったという。

 一方、海老蔵事件に話が及ぶと「もう示談になったことなので、ああだこうだ言っても潔くない」としながらも、「もともと知らない仲ではなかったので、これからは陰ながら応援したい。(いつか)『あんなことがありましたけど頑張ってください』と言えれば良いですね」と語った石元。最後には「やんちゃな問題児ですが、機会をもらえたことに感謝します。これからもよろしくお願いします」と深々と頭を下げた。

 石元と共に登壇した藤原健一監督は「アウトローのアクション俳優として期待している。直接会って映えるものを感じたので、何か新しいものが誕生すれば」と期待を込めたコメント。映画は現在キャスティングの最中で、9月にクランクインの予定。(取材・文:県田勢)

映画『アンダー・フェイス』は2013年春 劇場公開予定
「不良録−関東連合元リーダーの告白−」は双葉社より本日発売 価格 1,260円(税込み)