万一このままの順位でJFLが幕を閉じたと仮定すると、JFL1位の長野は条件を満たしておらず、2位の長崎は条件を満たしている状況である。そうなると長崎は、J2の22位のクラブとホーム&アウェー方式の入れ替え戦を行わなければいけない。J2とJFLの差はあるだけに、こうなるとJ2クラブの方がかなり優位である。1位になれば自動入れ替えとなるだけに、一つでも上の順位を狙いたいところだ。

讃岐に関しては順位ももちろんだが、クラブライセンス制度の審査を通過するかも重要なポイントとなるだろう。平均入場数が3000人に満たない状況ではクラブライセンスが与えられる可能性は低いと言わざるを得ない。クラブ・サポーター、そして地元企業の熱意が今こそ問われている。クラブライセンスが交付されるのは9月末。Jリーグ40チームと長崎・讃岐が申請しており、その結果が待たれる。

そして最後に、長野。先月下旬に晴れて準加盟クラブとなったものの、その道は険しい。だからこそ挑戦のしがいはあるのだろう。引き続き長野の動向には一人のライターとして注目していきたい。

■著者プロフィール
多岐太宿
物書きを目指していた2004年末、地元に偶然にもアルウィンと松本山雅FCがあったことから密着を開始。以来、クラブの成長と紆余曲折を偶然にも同時進行で体感する幸運に恵まれる。クラブ公式、県内情報誌、フリーペーパー等に寄稿。クラブの全国区昇格を機に、自身も全国区昇格を目指して悪戦苦闘中。