もちろん、この試合では、あまり良い攻撃ができなかった、得点が取れなかった、という事に関して、相手の南アフリカが超守備的に戦ってきた。もはやグループステージを突破する可能性は無かったのにも関わらず、アグレッシブな戦い方をしてこなかった、という事もありましたが、しかし、それを考えたとしても、この試合の攻撃陣の個々のパフォーマンスというのは、大いに不満の残るものだったと思います。そういう意味では、控え組の選手たちには、この先の決勝トーナメントでの変わり身に期待したいですね。
それからもう1つ気になったのは、この試合でのポジションはSHではなくボランチでしたが、宮間のパスが周囲の選手たちとあまり合っていない、という事ですね。これが、この試合は控え組の選手たちだったから、という事ならば大きな問題では無いのですが、前の2試合でも同じような感じだったので、やはりそこは心配なところです。それは、宮間のパスの精度、という事よりも、前回のエントリーでも書いたように、イメージが共有されていない事によってタイミングが合っていない、という事であるように感じます。
そして、その解決策としては、やはり、受け手が出し手に合わそうとするのではなく、出し手が受け手に合わすようにする、という事だと思います。足下なのか裏なのか、それを宮間のイメージだけで決めていて、それに受け手の方が反応できていない事が多いのですが、やはり受け手の方が主導的になってパスを引き出す連携に変えないと、そこでの意図やタイミングというのは、なかなかピッタリと合わないかなと思います。もう3試合目ですから、そろそろそこを話し合って修正して欲しいですね。
という事で、この試合の結果も、第2戦のスウェーデン戦に引き続き、スコア「0−0」、スコアレスでの引き分けでした。これで日本は1勝2分0敗となり、勝点5、このグループを第2位で通過、という事になりました。1位で通過した方が良かったのか、それとも、2位で通過した方が良かったのか、そこは何とも言えないと思います。とにかく重要な事は、決勝トーナメントでは、このグループステージでの3試合よりも良いパフォーマンスを見せなければならない、という事。そこに大いに期待したいと思います。
- 前へ
- 2/2
関連情報(BiZ PAGE+)